花研コーヒーブレイク
今週の実話
2018.07.10
昨日行った生花店さんは、都内を中心に多店舗展開している有名なX生花店。近くにあるこちらも有名なY店よりも鮮度の良い花が置いてあるという口コミ評判から、あえてX店に行ってみた。Y店にはたまに行くのだが、X店は初めてだったので、一度買ってみようという選択でもあった。お見舞い用の花を購入するのが目的。
病院の面会可能時間にも間に合わなくなってしまうため、お店で1本ずつ花を選んで組んでもらうのではなく、既にできた花を選ぼうと最初から決めていた。お店には、赤・紫系、黄色・オレンジ系、白・グリーン系の色別3系統のブーケが用意されていた。
白グリーンではお見舞いには似つかわしくないだろうと、季節柄、黄色・オレンジ系を買おうと思って商品をよく見たら、どれも黄色いバラの花弁が傷んでいる。バラだけでなくどの花にも花弁にシワが入り、新しくないことはすぐ分かった。
もうこうなると、赤・紫系の選択肢しかない。見ると、それほど傷んだ印象もなく(多少ガーベラの日数が経っていることが気になったが、花弁はきれいだったので)まあいいかなと手に取った。
レジに持っていくとリボンの色を選ぶためか、用途を聞かれた。
「お見舞い用です」と答えると、
「お見舞い用には赤い花は血を連想させるので、良くないとされますがよろしいですか?」とアドバイス。
それホントウ??
言われてみればわからないこともないけど、本当にそのように言われているのだろうか。
まあ、良くないとされているがいいかと聞かれているわけだから、購入者がそれで良ければいいのだろうけど、むしろ私にはそれしか選択肢がなかったことを訴えたかった。そもそも、最初は赤紫系のブーケを買おうとなんて、これっぽっちも思っていなかったのだし。アラカルトで選ばせてもらってもよかったが、それでは病院の面会時間に間に合わなくなってしまう。だから、そこにあるものの中で比較的商品品質の良さそうなものという基準で選ばせてもらったら、結果赤・紫系になっただけだが、挙句の果てには赤は良くないと言われ、がっくりしてしまった・・・。なんなら、もう隣のクッキー屋さんでおいしそうなクッキーでも買っていこうかなんて考えも頭をよぎる。
しかし、結局赤紫系のブーケを購入した。流血を伴う病気でもなかったし、手術等もないし、むしろ赤や紫などの力強くて元気な色がお似合いの方だから良しとさせてもらおう。
X生花店は、Z駅至近にある。Z駅の周りには病院が複数あり、X生花店には今回のアタクシのようなお見舞い需要も多々あるだろうに、これでは「ちょうどいい花がなかったから」と花以外のお見舞い品に需要が流れてしまっても仕方ないと思わせる経験だった。当社はその生花店さまのコンサルティングを請け負っているわけではないから、あまり言えないが、もう少し地域の需要というものを考慮してもいいのではないだろうかと思ってしまう。
もしくは、花を買う時は予約をしておきましょうということなのかな??