花研コーヒーブレイク
大きな花と小さな花
2018.06.27
昨日はTBS番組『マツコの知らない世界』で、バラの特集をしていましたね。川崎市のご自宅で、ガーデン系ローズ260種を育てていらっしゃるという、バラを愛してやまないツワモノの方がご案内役。バラの似合うおうちにと、ご自宅も改築し、お庭から2階のベランダまで14年にもなる大きなバラを這わせていました。その優雅な外観は宮殿のようで、まさにPalace of Roses!!!
バラの香りの紹介もありました。6つに大分類した香りのうち、マツコちゃんが“一番好き”とおっしゃったのは、「ミルラ」の香り。このような玄人好みの香りがお好きとおっしゃるマツコちゃんて、本当に多くのものを見ていらした方なんだろうなーと感心してしまいました。
TVerで一週間ほど無料でご覧いただけると思いますので、ご興味のある方は試してみてくださいませ。
さて、バラはさておき、最近ある種の驚きとともに出合った大きな花と小さな花。
まずは大きな花。
こちらはユリのアンジェラというオリエンタルユリの八重品種。写真で見るだけではその大きさは伝わらないかもしれませんが、この大きさは尋常ではありません。
画像からも「オリエンタルユリの八重の中でも少し大きめですねー」くらいには見えると思いますが、実物をご覧いただければその尋常でない花のサイズに驚かれることでしょう。
花き市場で働く百戦錬磨の20年選手、はたまた中央通路の展示を担当し、日々全国各地の、あるいは輸入の花を見ているスタッフでさえも、この大きさには驚いていました。
この大きさをお伝えしたく、花径を測ってみました。
どれどれ・・・
ぬぁ、ぬぁんと30cm以上あるではありませんか。ここまで来ると超巨体輪クラス。ここまで1輪で大きな花は、花き市場に流通する切花の中ではアナベル(小花の集まりですが、花序の直径にて)、ダリア・・・あとはたまに注文を受けて流通する大輪のヒマワリなど。技術的にはほかにも可能なものはあると思いますが、流通に載っているものというとこれくらいでしょうか・・・。
とても立派で、この大きさには驚かされました。オリエンタルユリのアンジェラは岐阜県からのご出荷です。
一方、小さい花。
週末、拙宅にあるウスネオイデスの花が咲いていることに気づきました。
直径3mm前後のフレッシュグリーンの小さな小さな花です。まさか、管理の悪い拙宅のベランダでウスネオイデスの花が咲くとは驚きでした。
小さすぎて上手に写真撮れず、すみません。
ひとつかなと思いきや、いくつも開花中。
よく見ると、すでに花が終わって花ガラとなったものがたくさんあり、もう随分前から咲いていたことに今更ながら気づきました。小さすぎて見落としていました。というか観察力が足りないだけなのですが。
香り(臭い)があると多くの人に教えていただいていましたが、時間帯のせいか香りは感じませんでした。拙宅に2種あるウスネオイデスのうち、今回開花したのは葉が細い方です。品種によって花が違ったりするのでしょうか。そんなに変わらないかな・・・予想に過ぎませんが。
枯れる前で一生懸命花を咲かせているのか、そう思うと少し不安になりますが、この夏を越せるよう懸命に管理したいと思います。