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切花の支出金額のピークはいつか

2018.06.21

4月18日の小欄に「モノからココロヘ」と題し、モノに不自由しない成熟した社会で生きる生活者のココロをいかに満たすかを意識することが重要かもねーと展開させさせていただきました。(4月18日のブログはこちら)

 

生産過剰の時代に入ったのは1997年ころから、生産効率を考える時代から消費をいかに促すかを考える時代に変化していきます。

実際に、国内GDPも1997年からこの20年間ほとんど成長することはありませんし、現金給与総額も1997年をピークに下がり続けています。

【国内総生産(名目)】

GDP

【現金給与総額(円)】データ元:e-stat

allowance

 

このように97年の転換期がデータでも表れています。

切花についても然り。1世帯当たりの切花支出金額は、小欄でもたびたびご紹介させていただいていますように、97年にピークが来ています。

91年のバブル崩壊以降も97年まで花の消費は伸びました。それはまるで日本人にとって花は特別で、景気悪化に大きく左右されないモノであると錯覚させるほどだったかもしれません。

ところが、(特に切花においては)97年をピークに現在に至るまで20年間下げ止まることがありません。

【一世帯当たりの切花支出金額推移】(単位:円)

cutf

小欄をご愛読くださっているみなさまにはお馴染みのグラフ。97年がピークで13,130円です。

 

97年がピークというのは、確かにデータが示す通りです。しかし、このデータをどう読むかという点において、「97年ピーク」という解釈を最近懐疑的に思い始めました。

この続きは明日の小欄に丸投げしたいと思います。

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