花研コーヒーブレイク
海外ニュース拾い読み
2018.06.14
HORITIBIZという園芸関係のネットニュースで届いたトピックスを拾い読み。
■ケニアのバラ生産法人のPrimarosa Flower limited ケニア独自のフラワーオークション設立要請
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ケニアのバラ生産法人Primarosa Flowerは、ケニアフラワーカウンシルとケニアの花き業界に、自国の独立した国際的なフラワーオークションを設立し、業界をより魅力的なものにするよう求めたというトピックス。
花き生産が成長しているのに対し、現在は販売をオランダの市場に頼りすぎている。約50%がオランダのオークションを通じて販売されているが、直接販売は増加中。主な顧客は英国のスーパーマーケット。
ただ、米国マーケットのうち10%にも達しておらず、今年の10月にケニアと米国をつなぐ直行便が運行スタートとなることを考えれば、自国のフラワーオークションを設立すれば10%は軽くクリアできるだろう見込む。
今後、毎年5%の成長が見込まれ、ケニアは比類のない成長を達成するために投資を継続しなければならないと。
ケニアでは10万人以上の花き産業従事者がいて、200万人以上の生計に影響を及ぼしていると最後に付け加えている。
つまり、ケニアにとって花き生産はとても重要な産業であるとともに、今後も大きな成長が見込めるため、自国の取引市場を作ることによって更なるマーケットの拡大と成長を促しましょうよ、という話かと。
米国のマーケットを大きなチャンスと見てますが、『FCI』(FlowerCulture International)2018年5-6月号でもエクアドルが米国マーケットでの拡大にさらに注力していくという記事が掲載されていました。
エクアドルの出荷先は、1位米国(約3.5億ユーロ)、2位ロシア、3位オランダ、4位イタリア、・・・・・9位日本(約1,100万ユーロ)。(2016年)
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パリの東にあるロマンヴィルに、ヨーロッパ初の「垂直マーケットガーデン」設立予定。高さ26メートル、栽培面積1,000平方メートル×2棟、全面ガラス張り。建設は始まっており、来年初めにオープン予定。
12トンの野菜や果物、地下では4トンのキノコを栽培。 200家族を充分に養うことができる量なのだとか。
地元のごみから作られた堆肥原料で育ち、必要な水の3分の1は降水に由来。おまけにレストランまで地下に建設される予定なんですと。
実際に込み入った住宅街に建設されるだけに、うまくいけば日本の農業でもモデルとされるかもしれませんね。
住宅街に突如として出現する奇抜な建物というのも、パリっぽくていいですね。税金も投入され、批判の声もあったようですが・・・。今度欧州ツアー等でパリに行かれる方は、是非こちらも行ってみてくださいませ~。
あ、日本語の記事、あった・・・しかもイメージ図がたくさん掲載されていてわかり易い!(クリック)
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有機農業は、2016年に全国の耕作地全体のわずか0.5%。2019年までにこれを倍増させること、農林水産省オーガニック農業担当官は語るが、その歩みは遅く、地道に有機栽培をしている人たちの努力は十分に報われていない。
2010年の統計によると、全国の有機栽培農家は12,000軒。健康志向が高まり、世界では健康食が売り上げを伸ばしている一方で、日本の有機食品の市場は、わずか10億ドル強の価値と推計されている。
米国800億米ドル、ドイツ110億米ドル、フランス80億米ドル、中国70億米ドル。これらは市場が成熟している上に確固たる成長を遂げていますが、日本の有機食品のマーケットは小さく、成長が遅いと。
日本で「有機栽培」「オーガニック」や「環境意識」というキーワードでいまいちマーケットが拡大しない理由について、個人的に考えるところはあります。持論展開は別の機会にと思いますが、現在の経済環境などのほかに、日本人の歴史や成り立ち、自然観なども関係しているように思います。
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この辺りの記事が目を引きました。