花研コーヒーブレイク
“ハイブリッド”
2018.05.31
5月25日(金)、某全国紙の「マーケット商品」面の最下部に「卸売市場」というコーナー。
牛肉、豚肉、野菜、果実に並び、「生花」の市況が掲載されています。
この日、生花の掲載項目は「ハイブリッド」と「シャクヤク」。「ハイブリッド」という欄は高値49円、シャクヤクは高値11円、切り花入荷300本との記載・・・なんだか変な数字です。
数字も変ですが、その前に「ハイブリッド」ってナニ?
スターチスかなにかか?
・・・と気になって気になって、眠ることができず(いや、仕事中なので眠る必要はない)、思い切って●●新聞に問い合わせてみました。
すると、問い合わせから1週間足らずでご返答をいただきました。(きちんと調べて、誠実にご回答いただく姿勢に敬礼。お忙しい中、ありがたい限りです)
その回答は「ユリのオリエンタルハイブリッド」ということでした。
しかしまた、そこで謎が深まる・・・オリエンタルユリが49円??シャクヤクの11円も妙な価格です。
掲載日が金曜日であったこと、入荷本数が300本であることからわかりました。つまり、掲載日前日の木曜日の東京(大田市場)の切花市況が掲載されていたわけです。通常、木曜日は切花販売はありません。
オリエンタルユリとシャクヤクは、恐らく再販価格でしょう。この価格が「高値」とはありえませんから。
ま、そんなことで、この価格を一般の生活者のみなさまが、・・・まあ、ご覧になってはいないと思いますが・・・気にされないことを願います。花き流通関係の方でも、ほかにこの欄が気になっていた方がいらしたかもしれませんね。