花研コーヒーブレイク
切花支出金額45年推移
2018.05.29
次のグラフはご参考まで。
1972年から2017年までの45年間(う~ん、半世紀近いですな。統計を取ってくれていた“国”に感謝)の「一世帯当たりの切花支出金額」をグラフ化してみました。
(データ元:総務省統計局)
1972年は一世帯当たり切花の支出金額は2,500円ほどでした。2017年は約8,800円。1972年の支出金額に比べれば3.5倍ですが、皆様もご存知の通り、ピークの1997年からは減少の一途を辿っています。1997年がピークなのは消費税が5%に上がったことも理由のひとつではないかと思っています。
家計消費は消費税も含めて算出されますから、消費税が上がれば、同じ量だけ買うと自動的に支出金額は高くなります。
消費税が8%に上がった2014年も切花の支出金額は、前年対比103%。増税率分、支出も増えています。
1997年のピークからすると、2017年の支出金額は約67%。20年で33%の支出金額が減ったことになります。
また、2017年の切花支出金額は、ちょうど30年前の1987年のそれと同じ水準です。
20年間、ほぼ変わらない国内のGDPを思えば、切花消費も伸びないのはやむを得ないとしても、減少して、且つ減少が止まらないというのは、やはり看過できませんし、いくつもの理由が複合的に存在しているように思います。
一方で、その複合的な理由の根源は1つか2つではないか、と思ったりもします。日々、花きビジネスを考えますが、なかなか難しい産業だなと感じています。何らかの形で、最前線に立つ皆様のお力になりたいと願いつつ。