花研コーヒーブレイク
花をまとう
2018.05.23
随分と日が伸びたと思ったら、もうあと1か月で夏至(6月21日)ですね。
肌感覚・・・というか、“光感覚”とでもいうのでしょうか、外に光があると無意識のうちにまだ時間が早いと思ってしまうのですが、実は仕事の定時をとっくに過ぎていたりして、冬場よりついつい仕事をしてしまいます。
さて、昨日5月22日の日本農業新聞、第一面、中央フルカラーで掲載されていたのは、三井不動産の子会社第一園芸様のビアンカバーネット(ミッドタウン日比谷内)におけるプリザーブドフラワーを使ったアクセサリー販売の記事。
実は3月の同店オープンの際に、アタクシ花研ブロガー2号も、そのピアスを迷わず購入させていただき、以来かなりのヘビーローテーションで愛用させていただいています。
同社は「自然をさらりと身に着ける」というコンセプトで、花や植物の日常使いを提案されているわけですが、「自然を身に着ける」とか「花をまとう」というのは、実は古より人々が理屈抜きで行ってきた自発的な行為のように思います。
元々花や植物を身に着けるようになった発端は、洋の東西で若干異なります。日本の場合、魔除けや神・仏・祖先との交信のツールとして使ってきました。“邪悪なものを遠ざける”という意味においては、(少々乱暴かもしれませんが)ヨーロッパと日本・アジアにおいて共通性を見出すことができます。
現在においては、花をまとうことで気持ちをリフレッシュしたり、豊かな気持ちになったりします。人々が花や植物を身に着けたい、身に着けようと思う気持ちは極めて自然発生的なことであり、都市化が進んだ地域では尚更ニーズが高いことのように思っています。
実は、フラワードリームで貴重なご意見をおっしゃる方に出会いました。
それはご夫婦でご来場されたある男性の方。花で作ったアクセサリーにかなり興味を持たれていました。
「ボクは男性だけど、例えば片耳とかに本当の花をまとってみたいと思っているんだよ」と。
花をまとう文化は、古今東西を問わず、また男女問わず、ジェンダーフリーな“人のNATURE(本質、素質)”としてDNAに組み込まれた慣習なのかもしれません。