花研コーヒーブレイク
GDPマイナスニュース
2018.05.24
もう先週のことですが、今年の1-3月期のGDPは、9期ぶりのマイナス成長となったというニュース。
悪天候で個人消費が低迷し、輸出も減速したという理由のほかに、メルカリなどのCtoCビジネスの成長、セカンドハンドのマーケット拡大に加え、若い世代の節約志向などが理由として指摘されています。
CtoCやセカンドハンドの需要について自分自身のことを考えてみると、確かにUSEDで十分と思うものも多々あります。欲しいものをネットで検索してみると、CtoCサイトの方が見つけやすかったりして、「商品価値」と「購入の利便」の2つの点だけでも、かなり魅力があるビジネスモデルです。かなりの頻度で利用させていただいていて、現に、本日着用している洋服の一部もUSED SHOPで購入したモノです。
つい先月は、私の友人が海外から日本に帰任して、家が見つかるまで暫く拙宅に居候してもらっていましたが、家を探して自分で生活を始めたときに、家電製品はすべてUSEDで買い揃えていました。洗濯機、冷蔵庫、テレビは「もう買わなくてもいいかも」くらいのことを言っていましたが、結局中古で全て格安セットで購入できたからと。
CtoC、セカンドハンドのマーケット拡大するというのは、それだけニーズに応えたビジネスということですから、素晴らしいことだと思います。私自身も多々利用させていただいているだけに、この新しいビジネスモデルは喜ばしいことと感じています。
反面、この結果や状況、生活者マインドを考えると、生花販売は今後ますます知恵を絞らなければ難しくなっていくように思いました。若い人たちの節約志向が高まってきていて、現金給与総額もなかなか大きくは上がる要素がない。バブル時代に青春を謳歌した人たち(羨ましい限りですが)のようにはお金を使いませんし、花に対する目線も異なってくるでしょう。
今は、世帯別の切り花支出金額を見ると、お盆、お彼岸、年末に需要が大きくなり、この大きな波はいまのところ毎年変わることがありませんが、今後はこの波が崩れていくように思いますし、むしろ波が変化するように提案をしないと、消費のパイが縮小するばかりになってしまうように感じます。刻々と変わりゆくニーズを捉えつつ、成功している他産業を見習いながら、また協業しながら、何物にも替えがたい花や植物のある暮らしの面白みを伝えていける産業に変わらないといけない、そんなことを感じたニュースでした。