花研コーヒーブレイク
全国フリージア生産者協議会設立
2018.04.20
本日4月20日、大田市場で全国フリージア生産者協議会が立ち上がりました。発起人は髙成園の髙舘雅美氏(埼玉県)ほかフリージアの生産者さまたち。
設立のご挨拶をされる髙舘様。
切花全体の生産量、流通量が低迷傾向にありますが、それ以上にフリージアの出荷量は減少しているという事実を受け、この状況を何とかしようという生産者さまたちの熱い思いから当協議会が設立されました。
その話を伺い、東京都中央卸売市場の統計ページからフリージアの出荷量を見てみました。
統計ページからとれる最も古い平成14年と最も近い平成29年のデータを比べてみるとこの通りです。(東京都5市場)
数量はこの15年で6割減です。減った分、単価が若干上昇しています(112%)が、取扱金額は15年前の46%。平成14年は既に数量が減少しているころと思われますので、ピーク時に比べたら、減少率は尚著しいことでしょう。
弊社では多品目の動向を見てきたつもりですが、これは数字を見た限りではなかなか深刻です。満を持して生産者さまたちが立ち上がったというわけですね。
今年はフリージアリバイバルが始まる年。大田花き代表執行役の磯村は“フリージアのルネッサンス”と申しておりましたが、まさにルネッサンス元年になることでしょう。ぜひみなさまも今後のフリージアにご注目くださいませ。
こちらは会場に展示されていたフリージア。
これ、フリージアですか?というほど花はふっくらとふくらみ、アイボリー色の花弁は淡い紫色を帯び、ツボミは隙間なく密についた感じがかわいらしく、茎はかなり丈夫な細マッチョ。エアリーフローラシリーズの「シルク」。石川県の吉田農産さまの生産です。馥郁としたフルーティな香りも素晴らしいですよ。
「従来のフリージアとは違います」とでも言わんばかりの、生産者さまの未来への決意が表れたフリージアにも感じました。シルクを拝見してフリージアにルネッサンスが到来することを確信しました。
さて、最後にご報告。4月16日の小欄でご紹介させていただいた染めのテッポウユリ。開花いたしました。こんな感じ。
ツボミの時から色が薄まることなく、きれいに開花しました。新しいことにチャンレジされて、その価値観をマーケットに問うというお取組みは本当に素晴らしいと思います。
本日は日本フラワー&ガーデンショウの開幕日(パシフィコ横浜)。22日(日)まで開催されています。今年のテーマはアジサイ。ご都合が合う方はぜひお出かけください。イベント詳細はこちら
それではみなさま、良い週末をお過ごしくださいませ。