花研コーヒーブレイク
染めの花
2018.03.27
大田花きの中央通路は染めだけのアジサイの展示。お気に入りのアイテムにシールを貼るしくみになっていて、マーケット調査を兼ねていますが、アタクシにはどれも新鮮で素晴らしく、たくさんシールを貼ってしまいました。
中間色のマットな質感だったり、フレッシュでは演出できないような雰囲気は、デザイナーさんたちによって素晴らしいデザインの中で生かされるものと想像します。
染めの花が陳列されているのは中央通路だけではありません。仲卸通りを歩いていても、はたまた銀座を歩いていても、簡単に染めの花に出合えます。
こちらは銀座有楽町界隈の生花店様で見つけた染めのキク。
スーパーのインショップ生花店様で見つけたカスミソウの染めとコチョウランのセット。カスミソウはこの写真のほか、グリーンやイエローも各色揃っていました。
仲卸さんでもこの通り。
コチョウランの染め。
アリアムコワニー。花弁が筋状の染まるのがカワイいですね。
マトリカリアの染め。小花の染めは尚使いやすいかもしれませんね。
カーネーションやチューリップ、カスミソウ、バラ、アスチルベはお馴染みかもしれませんね。
ドライの季節になればバンクシアもこの通り。
ガーベラの染めはレインボーやブルーだけではありません!
どこまで近づいても漆黒の光を放つガーベラ。
こちらはラナンキュラスとダリア。展示会で見つけたのだったか・・・完成度高いと思いますがいかが?
こちらは以前、銀座の某高級デパート内で拝見した装飾。染めのセッカケイトウが使われています。
仲卸さんで拝見したときには威光を放ちカッコイイなと思っていましたが、やはりデザイナーさんによってこんな風に生かさるとは、卓越したセンスと技術に脱帽です。販売スペースのファッションイメージともよく合っていました。
こちらは数年前に自由が丘にオープンした新規商業施設の御祝いのスタンド。スタンドの足はウッドでできていて、自由が丘という立地柄、ナチュラルな雰囲気のスタンドのデザインですが、染めのワックスフラワーが上手に使われています。染めアイテムは人工的は雰囲気とは限らないのですね。
折しも『フローリスト』誌4月号は「染めの花」特集。
本日のブログでに紹介させていただいた染めアイテムはごくごく一例。ほかに流通する様々なアイテムが染め技術によって姿・雰囲気を変え、新しい価値としてマーケットに受け入れられています。ここまでくると染めラメタブーは今は昔。
生産や流通の私たちが思う以上に、デザイナーさんには今までにないものとしてニーズがあり、生活者も興味を持って受け入れてくれているのではないでしょうか。
(デザイナーさんそれぞれに、染めラメを使う使わないのポリシーもあるとは思いますが)デザイナーさんたいの価値観、目線は少しずつ変化していますので、生産者のみなさまも以前はNGだった染めものも、もう一度チャレンジというのもアリかもしれませんよ!