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1世帯当たりの切り花支出金額 2017年

2018.03.01

2017年の1世帯当たりの切り花支出金額をまとめてみました。(総務省家計消費調査)

2017年は年間合計8,757円(税込み)。

2015年から3年連続減少傾向で、2016年から559円減です。

8,757円はピークだった1997年の13,130円から33%のダウン。8,000円台後半は30年前の1987年と同じ水準です。

G3

1997年をピークに下落傾向の中でも2014年に一度支出金額が上がっています。97年と14年はそれぞれ消費税率が上がった年です。家計調査は税込みで算出されますので、結果的に支出金額が上がったことになるからと推察されます。

 

まあ、考えてみれば、日本のGDPは97年約534兆円、2017年は544兆円と、この20年間でほとんど伸びていないに等しいと言えます。例えば、アメリカはリーマンショックの2009年以外、1980年から継続して40年近くGDPは右肩上がり。97年から17年の20年では2倍以上に伸びています。

日本の経済環境を鑑みれば、花の消費が思うように伸びないのも一理あるかもしれません。

しかし、花と同じく嗜好品、消費財でありながら、ここ数年で消費を伸ばしているプロダクトもたくさんあります。(具体例は講演等でご紹介しております)

従って、花き業界もなかなか結果が出ないながらも、やはり地道にプロモーションや消費者の幸せを叶える商品提供を引き続き行っていく必要があるのだと思います。

 

ちなみに、月別に見ると次の通り。前年を上回った月は12月。9月にも3円だけが伸びていますが、前年同様と捉えていいでしょう。需要動態は、お盆、お彼岸、年末、年度末、及び母の日を中心したものであることは(全国的にみれば)変わっていません。

Gconsump

 

明日の小欄では少しだけ都市別にご紹介したいと思います。

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