花研コーヒーブレイク
放送大学がオモシロイ★★★ & 今晩は皆既月食!
2018.01.31
今、放送大学で「ヨーロッパの歴史Ⅱ」と題し、植物から紐解くヨーロッパの歴史を放送しています。
講師は草光俊雄先生(東京大学名誉教授)と菅靖子先生(津田塾大学教授)。2015年頃の講義の再放送のようです。
29日の月曜日にたまたま拝見したのは第3回で、「園芸の始まりと植物学の成立:植物ネットワークの展開」がテーマでした。
16世紀、医師であり、植物学者であるカルロス・クルシウスがウィーンからきてオランダにライデン大学に植物園を創設。また、植物はそれまで専ら薬用とされていたものを、花・植物の姿を見て美しいという鑑賞の価値を創った人です。
このクルシウスともうひとり、英国の植物学者ジョセフ・ダルトン・フッカーが植物学を大きく進展させた人なのだそうです。
彼らを中心として詳細な植物の記録や標本が残され、植物学の発展に大きく寄与しました。
その一つが現在おしゃれ雑貨として人気を集める植物標本のハーバリウム。”herbarium”(ハーバリウム)とは「植物標本集」の意味です。元々はフッカーが世界の植物を後世に伝えるために作りました。
・・・というようなことを第3回では解説されていました。
内容もさることながら、解説されるお二人の教授の掛け合いが大変面白いのです。
ニコニコとしつつも丁寧に言葉を選ぼうとしすぎるあまり、時折言いよどむ草光先生のお話しに、表情を変えず(いや、広隆寺の美しい弥勒菩薩のようにアルカイックスマイルを浮かべながら)さっと切り込むシャープな菅先生。艶と張りのある声、スピード感のある口調で適切な言葉を発し、草光先生をフォローされます。ペースが全く異なるお二人の息の合った掛け合いが面白く、更に番組(講義というべきか)を価値あるものにしているように、個人的には思います。
そして、その講義の終了は突然訪れるのです。
草光先生が、
「それでは、あのぉ~、・・・みなさん、」
はい、ナニナニ?
次はどんなメッセージ?と思っていると
「さよなら。」
えええーーーー!w( ̄Д ̄;)w
すると本当に画面が切り替わり、終了の音楽が流れ始める。
あー、さようなら。
寂しい。もっと観ていたかった。
テーマを拝見すると、いずれの回も見逃せないほどかなり面白そうなテーマがリストアップされています。(すでにかなり見逃してしまいましたが^ ^;)
1日に2回ずつ、20時からと20時45分から放送しているようで、本日1月31日の予定は第6回の「植物の分類:レイ、トゥルヌフォール、リンネ」、第7回「啓蒙主義と植物:サー・ジョゼフ・バンクスと王立キュー・ガーデンズ」になるものと思われます。
日頃の業務を考えると、アタクシの場合は20時や21時までに帰宅するのは、至難の業ですが1分でも長くこの番組を見られるよう速足で帰りたいと思います!
21時30分に放送大学の番組が終わったら、次は空を見上げなければいけません。
(今日は忙しいなー^ ^;)
今日は満月。しかもひと月に2回満月がある2回目の満月で、ブルームーンと呼ばれます。月が青く見えるわけではないのですが、なんだか神秘的な名前ですね。
しかも、普段より大きく見えるスーパームーンでもあるそうです。
更にはご存知の通り、今晩は皆既月食。(花研手帳にも書いてありますよ!)
21時51分から23時8分に皆既月食の時間帯です。
全国的にではなんだかお天気が怪しく曇りの予報が出ていますが、雲が広がる時間帯が遅い関東や静岡、山梨あたりでは、雲の切れ間から観測できる可能性ありとのことです。
↓こちらは、満月前夜、つまり昨晩1月30日のお月様です。
では、みなさま良い1日をお過ごしくださいませ。