花研コーヒーブレイク
「正解のない問題」生花販売編
2017.12.29
小欄で予告させていただいたテレビ番組「正解のない問題」、ご覧になりましたか?
生花販売が低迷している中、あらゆるヒット商品やヒットCMなどを打ち出した敏腕プロデューサーさんたちによる新しい生花販売アイデアと検証のバラエティ番組でした。
冒頭で大田花きの社長であり日本花き卸売市場協会の会長を務める磯村よりコメント。
その現状を受け、アイデアマン3人から打ち出された新規案は3つ。
ひとつは昼食で最も多い手作り弁当に着目したフラワー弁当。昼食後、空になったランチボックスに花を活け、作ってくれた人に感謝の気持ちを伝えようというもの。
購入された方の反応は、「嬉しかった。また貰いたい。ロマンチックですごく素敵だなと思います」とお弁当を作った奥様 。
2番目は通行人に話しかけて、人と花とのコミュニケーションから購入に繋げようという企画。
超指向性スピーカーを使い、
例えば「ねえねえ、そこのお姉さん、寒いから連れて帰って~」と話しかけ、
「いいよ。いくら?」
「150円」
「やすーい!」
なんて会話からコミュニケーションが始まり、多くの方にご利用いただけたようです。
最後はラッピングペーパーに、日頃言いにくいメッセージを添えて花を贈るという「俺の、私の花言葉」企画。
それぞれ新橋駅至近のきりしまフラワーさまでどのアイデアが最も効果的か検証。1番めの企画を月曜日に、2番目を火曜日に、3番目を水曜日に行いました。
すると、2番目の企画(ハナスハナ)が売り上げでは最も良かったという結果だったようです。しかし、それぞれの売上は僅差。曜日が異なることを考慮すれば、どれもほぼ同じ売上とみなしていいのではないかと推察します。
いずれも素晴らしいアイデアです。花研のメンバーや番組を見たという大田花きのスタッフに聞いてみても、好みは様々。あとは店舗ごとの事情による実行可能性次第になりますが、いずれも生活者のみなさまに喜んでいただける幸せや面白さを届けるアイデアだったと思います。
実は、生花販売の後、1970年代に比べ3分の1まで減少しているというバッティングセンターの盛り上げアイデアのプレゼンと検証が行われました。このアイデアは3つそれぞれに現代のニーズやキーワードに合っていて、かなりユニーク。とても楽しそうで、私自身もぜひ試してみたいと思う素晴らしい企画でした。
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さて、2017年もみなさまには大変お世話になりました。日頃のご厚情に、またあらゆる機会で弊社をご利用いただきましたことに、心より御礼申し上げます。
個人的には仕事でもプライベートでもいくつかの大きな“変化”がありました。そららの変化に対応できず、翻弄されつつ自分の未熟さを痛感させられた1年でもありました。
社会は変わり、消費のニーズも変わり、上記の番組企画のように私たちは社会の変化に呼吸を合わせるように対応していく必要があります。自分自身の環境の変化に対応できないようではいけませんね。明年以降は、どのような変化にも柔軟に、また前向きに対応できるよう日々研鑚を積んでまいりたいと思います。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。