花研コーヒーブレイク
東京都区部 園芸植物支出金額2017
2017.12.22
昨日の小欄に引き続き、切り花と同様に園芸植物についても東京都区部の支出金額を例にとって見てみましょう。
「花研手帳2018」34-35ページによると東京都区部の園芸植物支出金額は47県庁所在地のうち42位。庭の面積、所有率、室内面積を考えればそれももっともかもしれません。
推移は以下の通り。
5月、6月、9月は伸びているのが良い傾向ですね。
しかし6-11月、1月は全国と比べるとすこぶる少ない。とりわけ7-8月にマンションの多い東京という地域の特性が出ているでしょうか。10月の現象は全国の時の理由と同じく、週末ごとの雨が影響が大きかったでしょうか。
2015年12月は何かの間違いかと思うほどグラフが伸びていますが、間違いではありませんでした。
それでは、参考として2016年の1年間で園芸植物の支出金額が第1位だった県庁所在地の推移を見てみましょう。
どの都市と思いますか?
園芸植物支出金額全国第1位の県庁所在地2016・・・!
そこは滋賀県大津市です!(「花研手帳2018」34-35ページご参照)
大津市の推移は以下の通り。
母の日用にたくさん使われたのでしょうか。とはいえその後の6月も比較的良く伸びています。
しかし2017年は1、4、8、9月以外は前年を大きく下回っています。10月など、この消費の落差は何かと思うほど。
2017年は若干減少傾向のようではありますが、月平均で東京都区部の倍以上の支出があります。
ちなみに、2015年の園芸植物第1位は三重県の津市でした。
※グラフの無断転写はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
いずれも公表されているデータですので、どなたさまでも元データは入手できます。
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最後に、本日は冬至。
太陽の力が最も弱まる日で、あらゆる生命の源とされる太陽の恵みを受けにくいことから「死に最も近い日」とされていました。
その冬至に芽を出す珍しい植物は「乃東(なつかれくさ)」です。七十二候のひとつのタイトルにもなっていますが、夏枯草(カコウソウ)のことです。シソ科ウツボグサ属。市場流通ではあまりお見かけしませんが、生薬としてよく使われるようです。夏至のころには花が黒くなって枯れたように見えたことからこの名が付いたのだとか。
冬至の頃にはなかなか食料が手に入りにくく、寒い冬を乗り越えるのに不安を感じていた人々は、冬至に芽を出す乃東を見て希望を感じていたのかもしれません。
太陽の力が弱く、寒さもこれからまだまだ増していくこの時期に、生命の宿る植物、真っ赤なバラや季節の植物に触れることは心が自然に求めるものでもあり、精神の安定に一役買うのではないでしょうか。
今日は、“生命を感じる赤い花”を買って帰ろうかなと思います。クリスマス用にもちょうどいい。
それではみなさま、Have a good weekend and wish you merry merry Christmassssss!!!!!!