花研コーヒーブレイク
世界一のクリスマスツリー
2017.12.18
みなさま、ご覧になりましたか??昨日小欄で告知させていただきましたテレビ番組「情熱大陸」~世界一のクリスマスツリー~。
アタクシはうっかり寝てしまうことが心配されましたが、いろいろやっていましたらすぐに11時25分になってしまい、お陰様で無事テレビの前に座ることができました。
番組では西畠さんの仕事の本質から進め方、多くの方から人望を集めるその人となりなどがご紹介されていました。
情熱大陸と言えば通常30分番組ですが、昨日は60分の拡大版。しかも、西畠さんが手がけた神戸の世界一のクリスマスツリーの前で葉加瀬太郎先生がライブ演奏をするというスペシャル企画。夜の11時25分からこの寒い中、番組のオープニングとエンディングとに屋外でライブ演奏ですよ!寒さと潮気が楽器にはあまり良くないかもしれませんが、番組としてはかなり力を入れた大企画だったのではないかと想像しています。
西畠さんが富山の山奥から大変な試行錯誤とご苦労を重ね、多くの共感と協力者を得て実現したプロジェクトです。ツリーの全長は30メートルにも及びます。陸送と海上輸送とを駆使し、山中のヘアピンカーブも繊細なお仕事でクリア。
プロジェクトに携わったみなさまにとってはこのツリーが立ち上がったときには感無量の思いだったことでしょう。
涙目でツリーを見上げる西畠さん。
クリスマスツリーはアスナロ(翌檜)の木を使用。アスナロはヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹で、日本の固有種。
個人的な連想ゲームにすぎませんが、アスナロといえば井上靖の「あすなろ物語」。あすなろは明日は檜になろうと考えている木。だからあすなろ(翌檜)。でも永遠に檜にはなれないのですが、そのあすなろに喩え明日は本物になろう、何者かになろう、「明日なろう」と夢を持って頑張る青年たちが描かれた小説です(・・・が、読んだのはもう何十年も前なのでよく覚えていません)。
番組内でアスナロを見上げる西畠さんの涙は、達成感とご協力のみなさまへの気持ちとで感極まってのことでしょう。
この壮大なプロジェクトの成功は「明日なろう」とする将来花き業界、あるいは夢を持って努力をし続けるすべての人に向けたメッセージなのではないかと思いながら拝見しておりました。