花研コーヒーブレイク
空前絶後の人気★ドライフラワー
2017.11.21
日曜日、出かけ前にちょっとテレビを点けたらたまたま「ぶらり途中下車の旅」がという番組が流れていた。特段見たい番組の意思もなく、そのままにして準備をしていたら、なんと渋谷にオープンしたドライフラワーの専門店が番組内で取り上げられていました。
旅人は夏川りみさん(←「涙そうそう」を歌う人)。目鼻立ちのはっきりした美しい方です。池袋や渋谷方面をぶらりとされていましたが、渋谷でカナダから寿司文化を逆輸入してユニークな寿司を提供しているお店も興味深かったのですが、そのドライフラワーのお店も負けていませんでした。
無機質なシルバーなドアにはEW. pharmacyと書いてあるだけ。小さなスワッグもあったかな。
薬局かと思いきや実はドライフラワーの専門店。お客様のご要望を伺いながら、薬を調合するように丁寧にドライフラワーを合わせていき、オリジナル商品を作ってご提供するというオーダーメイドのドライフラワーのお店でした。
店内は薬局の雰囲気さながら。
社長様へのインタビューによると、生花店をしていて1本だけ花首がポロリと取れてしまったり枝が折れてしまったりすることはよくあることだが、それを廃棄するのはもったいないことだし、何か生かす方法はないかと思ったのがこのお店を開業する発端だったのだそうです。(インタビューをまるごと再現したコメントではなく、私がそのように理解しました。多少ニュアンスが違うかもしれません)
番組では大小のドーム型ドライフラワーアレンジメントが紹介されていました。
夏川さんはいくつかのお気に入りの素材を指定、1週間後くらいに出来上がるのだそう。
↓写真左が夏川さん、右が代表の篠原恵美さん。ドライばかりでなく、広く花きデザイン業界でご活躍のようです。
ドライフラワーといっても素材数は潤沢。銀に染められたナズナ(多分)や、スプレーバラ、ネイティブフラワーらしきものから日頃市場でお見かけする草花類まで。
ギフトなどに使われるのかもしれませんね。
いまやドライフラワーの専門店は珍しくないほどたくさんあります。私が週末用事があり出かける自由が丘にも10月ころドライフラワーとカフェの専門店がオープンいたしました。ネットで「ドライフラワー専門店」と調べると素敵なお店が限りなく出てきます。
花き市場の仲卸さんでもドライフラワーにそのままできてしまいそうなアイテムをよく目にします。ドライな質感ですが、チョット光沢があったり、マットな質感だけど発色が良かったり・・・いま空前のドライフラワーブームが訪れているように思います。
私が幼いころにドライフラワーが流行ったのは何となく記憶しています。35年くらい前になるのでしょうか。ドライにした花弁を瓶に詰めて香りを楽しむポプリも流行りました。
しかしそのころとは花の品種数が圧倒的に違います。バラエティ、生活者の発想の豊かさ、個性などを考えれば、今回はかなり多様性のある文化として暫く発展していくように予測しています。