花研コーヒーブレイク
ナギの花
2011.06.01
ナギの花をご覧になったことはございますか?(私はまだ実物は一度もございません)
今はナギの花の最盛期。
なんとこのたび新宮市でスピリチュアルプランツ“ナギ”を作ってくださっている森の国尾屋さんから、花の写真が届きました!
じゃじゃん!ナギファンの皆様にお見せしちゃいましょう。
こちらはナギの雄花です。雄株につく花で、開花前のもの。白くきれいにびっしりとついています。
開花するとこのように茶色く見えます。
こちらは雌花。雄花に比べれば清楚なものです。あまりにも小さくて、知らなければ見落としてしまうくらいであると尾屋さん。
この雌花一つ一つに実が成ります。
以前より、ナギの雌雄の見分け方について、色々と勝手な独り言を行ってまいりましたが、この写真を見る限り、葉は雄株も雌株も全く同じように見えます。
森の国の尾屋さんに伺っても、「全くいっしょですね~」と。
夏場は葉が繁りすぎて、結局伐採してしまうので、枝ぶりからも雌雄を見分けることも困難なのだとか。結局は、花が咲くまで雌雄の見分けはつかないということでした。
今年の植樹祭は、つい先日和歌山県で開催され、ナギは天皇陛下がお手植えされた植物のひとつ。
熊野の速玉大社にある樹齢千年のナギは、平清盛の嫡男平重盛がお手植えしたとされます。こちらの大樹は熊野の権現(神の仮の姿)として信奉も篤く、熊野古道に英気を養いに来た歴史上の偉人たちは、皆この葉を懐に入れて持って帰ったといいます。
こんな思いとともにナギの葉をお持ち帰りになった方も。
千早ふる 熊野の宮のなぎの葉を 変わらぬ千代のためしにぞ折る 藤原定家