花研コーヒーブレイク
8分の5チップの秘密 その2
2011.05.31
さて、人々が最も心地良く、美しいと感じる黄金比をどのように私たちの生活に取り入れることができるかという話ですが、手近なところで前髪の分け方で実験してみました。
前髪の分け方といえば、七三分け。黄金比と白銀比に七三を加えてどのように印象が変わるのか、試してみましょう。
もしかしたら、7:3に分けるより、8:5に分けた方が印象が良くなるのか??7:5に分けたら和風っぽくなるのか??
こちらはE君。匿名希望につき、一部お顔を隠させていただいております。
(方法:額の幅を定規で測り、それをそれぞれ7:3、8:5、7:5の部分で分け目を作る)
<7:3> <8:5> <7:5>
同じく、女性で試してみましょう。
<7:3> <8:5> <7:5>
目のあたりを加工していますので(スミマセン!)、分かりにくいかもしれませんが、何かお気づきのことはございますか。
生写真を見てみると、やはり最も自然で美しくバランスが取れているのが、2人とも黄金分割の場合と言えます。
また白銀分割の場合、シャープさやスタイリッシュ感は弱くなり、フラットな美しさが強調され、優しさや親しみやすい雰囲気が出てきます。「癒し」とか「和み系」などという言葉が流行っていた頃、女優の松嶋奈々子さんの髪型がまさにこの分け方だったように覚えています。
そして意外だったのが七三分け!予想に反して、なんとシャープで“出来キャラ”(仕事ができる人)感に溢れています。
そういえば就職活動をする女の子達が、よくこのような分け方をしているのを見かけます。“キリッ”と見せたい気持ちが自然にその分け目を選んでいるのかもしれません。なんだか輪郭まで細く見えます。
また、いわゆるサラリーマンが七三分けというもの、企業戦士として働くオジサマ達の強い士気を反映して、長いサラリーマンの歴史の過程で自然に使われるようになった“キリリスタイル”で、それがだんだん定着していったのかもしれません。恐るべし、七三分けを侮ることなかれ!
髪型の話に逸れてしまいましたが、8:5は誰もが美しいと思える自然の調和比で、極身近なものにも活用できるということが、この髪型実験でおわかりいただけたと思います。
黄金比と白銀比、誰もが美しいと思えるということは、例えば花と葉の比率や生産のときの仕立て、或いはデザインのときにも使えるかもしれません。何かの際にヒントにしていただけると幸いです。そして、活用するのは商品のみならず、私たちの暮らしの時間も8分の5を基本に区切っていけば美しく、楽しく、豊かな日々が送れるかもしれません。生活の様々なシーンに黄金比を羅針盤にして組み込むことができれば、私たちの生活は快適な時間に生まれ変わるのはないでしょうか。