花研コーヒーブレイク
100年後のバラ装飾デザイン
2017.08.21
8月19日(土)、大田市場にて第27回大田花きバラ会議が開催されました。
大田花きバラ会議とは、大田花き主催で全国のバラの生産者さまたちが一堂に会し、情報交換をしたり講演やセミナーで勉強の場としたり、あるいは買参人の方々と商談の場としていくためのものです。(その年によって企画は異なります)
今年は、国内でバラの営利生産が始まって100周年に当たる年。大田花きバラ担当のチームがパネルを展示したり、出荷バラに付けるタグを制作したりと、趣向を凝らしていつもとちょっと違うバラ会を演出していました。
そのバラ会でお話をさせていただいたひとりがウチのショチョさま。
「花業界総点検!~データから見る花業界のこれから Try! Next century!~」と題して、今から100年前の日本と現在、そしてこれから100年先の日本の社会とバラの需要について講演いたしました。
その100年後の話に合わせ、100年後のフラワーデザインを作ってくださったのが青山フラワーマーケットのみなさま。
なんでもローズマイスターというバラ販売に注力されるスタッフがいらっしゃるそうです。というのもバラは青フラ様の中でも最も売れる品目で、2番目に売れる品目の3-4倍売れるのだそうです。だからこそ、バラに対する知識や取扱いの技術を高めてお客様のご期待に応えていこうというマイスター制度があるのだとか。
その精鋭チームが制作した100年後のバラを使ったデザインがこちら。
今回のデザインについてご説明くださったのは、ローズマイスターのリーダーが間中さん。
間中さんによると、100年後の世界を思い浮かべたとき、恐らく何世帯かは月面に移り住んでいるだろうと。
その場合、彼らはどのようにバラを生けているかというイメージで今回の作品を手掛けてくださいました。(オモシロイ!)
月に住んでいる彼らは、きっと地球に住んでいたお祖母様の命日に、祖先を思い出しながら地球に生えていた植物を使ってこのようなデザインを作るのではないかと、市場で仕入れた花だけでなく、大田市場周辺で朝採ってきた野生の花達を使っています。
たとえば、このマツヨイグサやヘクソカズラ。
あります、あります。流通センター駅から大田市場までの道にわんじゃか生えています。
ほら、この通り。
それらを使って自然な感じを演出し、地球に住んでいた祖先たちに思いを馳せるということなのだそうで、素晴らしい発想とコンセプトではありませんか。
「大田市場で買ったもの」と「大田市場周辺で刈ったもの」の素材の線引きは全くわからず、見事な一体感でございました。
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あ、そういえば、本日の日経新聞に高松市で行われた高校生の花いけバトルのことが掲載されていましたね。しかも中ページながらカラー写真付き!