花研コーヒーブレイク
トルコギキョウの最新分析
2017.08.04
弊社の会員制花情報提供サービス「ここほれわんわん」のサイトには、毎月「花研カレンダー」なるコーナーがあり、そこに1か月の花暦カレンダーだけでなく、切花と鉢物の最新分析データを掲載しています。9月の花研カレンダーの特集は、切花トルコギキョウと鉢物はカクタス。
データは大田花きの過去5年の取引データを元にしています。
大田花きは切花が得意分野なので、トルコギキョウの掲載データを一部ご紹介いたします。
例えばこちらのバブルチャート。
縦軸が過去5年間の単価傾向値、横軸が数量傾向値を示します。
トルコギキョウは品薄単価高の傾向にあることを示しています。(赤い大きなバブル)
その他の品種別分析は、取扱数量の多い上位20品種を示しています。ボレロホワイト以外は、全て数量も単価も伸びていることがわかります。
上位20品種がほとんど右上に位置するとは、かなり優秀な品目と言えるでしょう。珍しいくらいです。
売れ筋品種が確実に増えていて、非常にマーケティングが進んだ品目です。数字と理論でアプローチされ、かなり感度の高い生産者さまたちが集まっていらっしゃるのかもしれません。
このような価格・数量傾向値分析のほか、品種別の出荷一覧表を掲載しています。
こちらも上位20品種。赤い色が濃い方が出荷量が多いということです。トルコギキョウは周年あるイメージですが、品種によりピークがあることがよくわかります。トルコギキョウ全体では9月が出荷量のピークです。こちらはご参考まで。
では、何月の取引傾向がいいのか月別に見ていきましょう。
こちらも過去5年間の大田花きの取引結果を基にしたものです。
11-4月は数量、単価ともに伸びています。
一方、5-10月は品薄単価高の傾向です。
初夏から秋口の数量が減少しており、結果的に単価上昇傾向になっているということです。
ここで関東・東北の産地の供給力が落ちているのかも?という仮説を立てることができます。ここでは個別生産地まで検証しませんが、全体的には単価はプラスに推移していますから、確実に需要はあり、ぜひ作付を検討いただきたいところです・・・といって、全国的に一気に増えるとまた大変なことになりますが。
詳細は「ここほれわんわん」をご覧ください。
但し、各団体、またはお一人お試しは1回までです^^
尚、生産者さまご自身のご出荷商品に関しても、このような分析ができますので、お気軽にご相談くださいませ。
(実際に全農様や個人の方からなど、ご注文をいただいております。)
そういえば、「ボタニカル」とか植物流行りの昨今、明日8月5日は「ウツボカズラの夢」というドラマが始まるようです。
嵐の相葉君なんて「ボタニカルスマイル」と言われていましたが、ボタニカルスマイルってどんな?
今週末、ボタニカルスマイルを研究&練習してみようと思います。
みなさま良い週末をお過ごしくださいませ。