花研コーヒーブレイク
誰の視点を優先するか
2017.08.01
いつも歩く道を自転車で走ると気付くことがある。
歩行者が自転車ゾーンを歩いていたり、スマホをしながら下を向いて歩いていないことがとても危ないと感じる。
歩いている時は、車道を走りながら信号無視をする自転車や、歩道で歩行者の間を縫って猛スピードで走っている自転車が危ないと感じる。歩道を歩く人が自転車にどけとばかりにベルを鳴らされるのも理不尽な現象だと思う。自動車のドライバーさんたちの優しさに気付くこともある。
同じ場所を自動車で走ると、道を横切ろうとしてフラリと車道に出てくる人たちにもヒヤリとする。自転車が、夜、時速40kmくらいで自動車の間を疾走するのも危険と感じるし、子どもを乗せて車道を走る自転車にもナーバスになる。
同様に、視覚障がい者用の立場になれば、黄色い点々ブロックに誰か止まっていたり、前からおしゃべりしながら誰かが歩いてきてぶつかったりするととても危ないと感じるのだろう。私たちは無意識のうちに彼らの邪魔をしているかもしれない。
社会では(家庭でもそうだけど)相手の立場に立つこと、想像力や体験を通して様々な視点を持つトレーニングが必要と改めて思った。久々に自転車に乗ったことがきっかけ。
では誰の視点を優先するか。ハンディキャップを持っている人や比較的弱い立場に立つ人を優先的に考慮すべきなのだろうな。マイノリティやハンディキャップを持った人の立場を考えて社会を良くしていこうという気持ち、弱い立場の人たちのことを考えたものづくりや提案を心がけようと思う。