花研コーヒーブレイク
アガベの花
2017.07.26
唐突ですが、本日はアガベの花の話。
アガベとはリュウゼツラン(竜舌蘭)とも呼ばれる植物です。テキーラの原料になることでもよく知られています。
日本には自生していませんが、カッコイイので街のあちこちの植栽で使われているのを見かけます。しかし、花芽が上がっているものはさすがに少ない。
ところがアガベの花というのは、行くところに行けば当然のように、しかも驚異的な大きさで目の当たりにすることができます。
「あの大きな木は何か」と一瞬目を疑うのですが、焦点を合わせるとアガベなんです。木ではなく花芽。木と見紛うほど大きいのです。
もうそりゃぁいたるところにニョキニョキと。私たち日本人にとっては見慣れない光景ですが、現地の人からしたら当然の光景なのでしょう。群生している様子は「アガベの林」といった感じ。
アガベが巨大ならそこから高く上がる花も大きくて驚かされます。
アガベの原産地メキシコの気候を思えば、気温が高く乾燥している地帯に好んで生えていることは容易に想像できます。
(写真はメキシコではありませんが、同じく気温が高く乾燥しているところで撮影されたものです。)
暑さにも強く、比較的耐寒性のあるアガベは、緑化が盛んになってきた日本でもよく使われます。フォルム、色、質感、サイズ感全てにおいて存在感があります。いつか、このように高く上がる花芽がついたアガベを見ることができるでしょうか。
そういえば、多肉植物の中には花芽が高く上がるものが多いですね。ハオルチア、エケベリアもそうです。なにか子孫を残すために高いところに伸びていく理由があるのかもしれません。
アガベがガシガシ生えている土地に偶然にもピスタチオの木を見つけました。多分、コチラは多分ピスタチオの木だと思うのですが・・・。
日本でもピスタチオの葉(輸入)が人気です。数年前にマーケットに紹介された瞬間からトップデザイナーさんちの目に留まり今では広く使われています。小端の集まりが軽やかで、小輪系が中心になってきた昨今では花との相性がいいのでしょう。
写真のピスタチオは花きマーケット用に栽培されていたわけではなく、ただボーボーと生えていただけですが、切り枝でした拝見したことのないピスタチオの木に出合え、なんだか嬉しくて手を伸ばしてしまいました。
日本と全く植生が異なる場所に行くと、刺激が多いものです。