花研コーヒーブレイク
湿度と花の日持ちの関係
2017.07.10
湿度が高いこの時期、花を飾っておくと、花が持たない印象があると思います。個人消費としてもそうでしょうし、お店で販売されていらっしゃる方もそう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そう感じるのは、その通り湿度が高いことに起因していますが、湿度が高いということは室内の空気が動いていないということ。実は、このことで花の命を短くしてしまっているのです。
空気が動いていないと植物は水分を蒸散できません。蒸散しないので、水を吸い上げることができません。つまり、息(呼吸)ができないのです。私たちが湿度が高く暑い室内でじっとしているのがつらいのと似ているかもしれません。
空気が動かず植物が水分を蒸散できずにいるので、品目によってはカビが生えやすい状態にさらされることになります。小売店の方はガーベラなどでそれを感じたことがある方がいらっしゃるかも?小売店さんの管理が良かったとしても、商業施設などに入っていると、夜間にエアコンを止めるため、空気が動かず翌日のオープンまで長時間空気が動かない状態に置かれることになります。単独店舗でも、エアコンを切って締切にすれば同じです。
「もしできるのであれば、」この湿度が高い時期だけでも夜間、サーキュレーターやデスク用の小さい扇風機などを回しておくと、カビ防止に一役買うようです。
お悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお試しくださいませ。