花研コーヒーブレイク
【最新】市場経由率
2017.06.15
農林水産省食料産業局より「卸売市場をめぐる情勢について」が発表になりました。
それを拝見すると、例えば5ページ、卸売市場の取引構造が大変わかりやすい図で示されていて、各フローにおける支払いサイトや、セリと相対販売の割合、買い付けと委託の割合、あるいは花き出荷者の内訳、農協系統団体45.7%、生産者個人37.1%、商社9.4%などの数字が記載されていて、大変勉強になります。
また同資料6ページには、売買参加者の内訳(例えば専門店88.1%、量販店・生協1.6%、他市場卸売業者1.6%)という調査データに加え、仲卸さんの先のお客様層も分析されています。
中でも毎年確認するのは(みなさまも同じと思いますが)、市場経由率の推移です。
最新データは平成26年で77.8%でした(花き)。昨年より0.2ポイント下がっています。
花きのみならず、青果、水産、食肉、いずれも緩やかに(または比較的急激に)市場経由率は下降傾向にあります。花きは最も古いデータである昭和55年の79.2%を見れば、下落の傾きは小さいのかもしれません。
↓平成元年から26年までの農林水産省発表花きの市場経由率。(数字を元にグラフを作成)
平成になって最も高かったのは平成3年の86.6%。最も低いのは最新データの77.8%です。
以上、ご参考まで。
【最後のチョット疑問】
「卸売市場をめぐる情勢について」に記載されている国産青果物の卸売市場経由率を拝見すると平成25年は86.0%、しかし卸売市場データ集を拝見すると85.8%(同じく平成25年)・・・0.2%の差は何でしょうか。他の年は全て整合性が取れているのですが。