花研コーヒーブレイク
湿邪
2017.06.09
関東でも梅雨入りしました。
しっかりと雨が降っているわけではありませんが、空模様はいつも重たく、曇り予報でも小雨が降って来たり、何となく湿度が高く疲れが取れなかったり。湿度が高いと、汗が蒸発しないので、熱がこもったり、たくさん汗をかいているような感覚があったりで、疲労を感じやすくなると聞いたことがあります。
本日、会社の先輩から教えてもらったことなのですが、このように湿度が高いことで体調を崩すことを東洋医学で「湿邪(しつじゃ)」というそうです。初めて聞いた言葉ですが、coldのカゼのことを「風邪」と書くように、「湿邪」というのは妙に納得してしまいました。「湿邪」が体内にたまると冷えを起こし、体の重さやだるさを感じたり、血行不良やむくみを引き起こすのだそうです。まさに湿度が引き起こす邪気ですね。
食生活と生活習慣に気を付けて、内蔵や下半身を冷やさないようにするといいようです。
湿邪対策に花を飾るなら、花研としては次のような品目がお勧めです☆
・クレマチス・・・何より旬ですから。世界中に分布するクレマチスですが、日本もクレマチスの原産地の一つ。原産地で旬ということは、本来日本の気候に適った花と言えるのでは?
・アジサイ・・・旬ですし!通常の庭木の青のアジサイでも、涼しさを演出してくれますね。
・ローズゼラニウムの葉・・・爽やかな香りを放ってくれます。レモングラスなどとハーブだけで束ねて花瓶に挿してもいいかもしれません。
・スモークツリー・・・こちらも旬です。空気中の湿度を吸ってくれそうな「イメージ」。一定の湿度が保たれた環境の方が長持ちするのでしょうか。実験していないのでわかりませんが、そんなイメージがあります。
・スモークグラス・・・昨今の人気のアイテムですね。アタクシも「今年から急に(?)」ファンになりました。
・エリンジウム・・・ブルーイッシュシルバーに光る色目と尖った感じのシャープなフォルムがちょっとメタリックっぽく涼しげ。輸入はほぼ執念ありますが、国産なら7月がピークです。(「花研手帳2017」38ページご参照)
ちなみに、キノコのエリンギはもともとエリンジウムの枯死した根っこに寄生するので、エリンギと呼ばれるようになったそうです。(このネタに関する当社のブログはこちら)
もしくは、湿度の低いところに逃避行するというのもいいかもしれません。
湿度の低いところ・・・う~ん、今だったらヨーロッパでしょう!そうか、7月3日から始まるウィンブルドンテニス選手権を、その前哨戦がドイツや英国で6月に開催なのでそれと合わせて観に行くという手もありますね!
湿邪バイバイ!
いや、でもあまり長期間逃避行をしたら、会社もバイバイになってしまいますので気を付けましょう^ ^;
お仕事もお忙しいと思いますが、体を冷やして湿邪にやっつけられぬよう、ご自愛ください。
それではみなさ、良い週末をお過ごしくださいませ。
アタクシは楽しみにしていた「花戦さ」を観に行きたいと思います^^