花研コーヒーブレイク
球技の和名
2017.06.28
以前、群馬県のある育種家さんのところにお邪魔したとき、中学生の時は「蹴球部(しゅうきゅうぶ)でした」という会話になりました。蹴球とは「球を蹴る」、つまりサッカーのことです。最初は冗談交じりに蹴球という言葉を使っているのかと思ったら、実はまったく真剣そのもの。その育種家さんが中学で所属していたのはサッカー部ではなく蹴球部だったということがよくわかりました。
「蹴球」という言葉は私たちからしたら死語にも近い感覚ですが、その言葉を使っていたのはそれほど昔ではないということです。そういえば、私が小学生のころはテニス部のことを大人たちは庭球部といっていました。いくつかの書面には「小学女子庭球の部」と書いてあったことを思い出しました。
先日、オフィスでその育種家さんのことを話していたら「蹴球と庭球」の話になりました。(「週休と定休」ではありません!)
後で調べてみると日頃当たり前のようにカタカナ語で呼んでいる球技にはそれぞれ和名がありました。大変興味深いので花とは関係ありませんが、ご紹介したいと思います。左の漢字表記をみて右のカタカタ名をみると、なるほどねーと思います。
蹴球(しゅうきゅう)・・・ フットボール、サッカー
庭球(ていきゅう)・・・ テニス
闘球(とうきゅう) ・・・ラグビー
言われてみればその通り。ラグビーを間近で目にして、体と体がぶつかり合う音を聞こうものなら「闘球」そのものといった感じです。
鎧球(がいきゅう)・・・アメリカンフットボール あー、鎧着るからねー。
排球(はいきゅう)・・・バレーボール
籠球・篭球(ろうきゅう)・・・ バスケットボール なるほど、籠にボール入れるから。
撞球(どうきゅう)・・・ビリヤード 「撞く」から。確かに。
杖球(じょうきゅう)・・・ホッケー 杖ね。ツエ。
孔球(こうきゅう)・打球(だきゅう)・・・ ゴルフ あー、ボールにぼこぼこ孔(穴)がありますからね。
野球・・・ベースボール 知ってる。
送球(そうきゅう) ・・・ハンドボール
羽球(うきゅう) ・・・ バドミントン 羽球ときたら確かにバドミントンしかないでしょう。
避球(ひきゅう)・・・ドッジボール ドッジボールのdodgeって「避ける」とか「よける」という意味ですからそのままですね。
門球(もんきゅう)・・・ゲートボール うわー、そのまますぎて面白い。
猿球・・・フットサル え!?サルってそのまま??
馬球(まきゅう)・・・ポロ
袋球(たいきゅう)・・・ラクロス
十柱球(じっちゅうきゅう)・・・ボーリング 腕前は上級でもちゅうきゅう。
浜球(ひんきゅう)・・・ビーチバレー
プレーの姿やゴールの形ばかりでなく、今度はスポーツを行う場所が表現されています。何がそのスポーツを特徴づけているかということなんですね。
う~ん、しかしなぜか卓球だけは和名の方が一般的。カタカナ名はピンポンやテーブルテニスですが、公式にはあまり使わないように思います。ナゼダロ?(・◇・ )
ちなみに、花球、華球、草球、根球、植球、茎球、葉球、緑球、蕾球・・・いずれもスポーツとしてはありませんでした(笑)!
しかし「木球」というスポーツはあるようです。