花研コーヒーブレイク
花は上を向けて持つか、下を向けて持つか
2017.05.19
以前、このトピックスについて書いたことがあるかもしれませんね。何となく自分でもうっすら覚えています。
年度末の山手線で、テニス肘になりそうなほどぎこちなく肘を逆さL字に折り曲げ、無理(そう)に花を下に向けて持っていらっしゃるアラ定(アラウンド定年^ ^;←今勝手に作った言葉です)のお父さんを見かけたときに、この話題に触れたように思います。
つい先日もあるテレビ番組から「花束は下を向けて持った方がいいんですよね?」という問い合わせがあったので、実は意外と多くの方が下を向けて持った方がいいという認識をお持ちなのかもしれません。
しかし、現在の共通認識としては、「花は上を向けて持った方が良い」のです。
なぜなら、花は栽培中、上を向いて咲いているからです。上を向いて咲いているのを下に向けるとそれだけ花にストレスがかかります。総論的には根から切り離した後は、ストレスは少ない方が花には良いのです。
また、現在は足元の保湿用にゼリーを使われる生花店様も少なくないと思います。もちろん、そう簡単には漏れないようにしてくれていますが、多くの場合、上を向けて持ち歩くことを前提にしています。
このようにいくつかの理由により、花は原則的には上を向けて持ち歩くがよろしいかと存じます。
今週末、あまりゆっくり座っている時間はありませんが、昨日の小欄のネタの通り、花を見ながら瞑想してみようと思います。
みなさまも良い週末をお過ごしくださいませ。