花研コーヒーブレイク
エアプランツ
2017.05.16
我が家でもエアプランツを楽しませていただいております。キセログラフィカというエアプランツの中では比較的定番のアイテムです。木材の板に括り付けてできるだけ自生している環境モデルに近い形で育てられるようにと心がけているつもりです。
このエアプランツ(学名Tillandsia(ティランジア))、なぜ“エアプランツ”と呼ばれると思いますか?
①空気のような存在だから・・・そうそう、家の中で毎日見ていると、ないと生きていけないけど、あるとその存在価値を見失いがち?
→不正解
②空気中の水分を吸収して生存しているから・・・お恥ずかしながら、エアプランツと出合ったその日から、ずっとこの理由だと思っていました^ ^;
→不正解
③空気の流通を必要とする植物だから
→正解◎
③番なんだそうです。(『ティランジア・ハンドブック』より 清水秀男氏・熱川バナナワニ園所長、滝沢弘之氏共著 誠文堂新光社)
気温が上がるこの時期、ご自宅の空気が動かない部屋にずっと置いておいたり、瓶の中に入れっぱなしだったりすると、エアプランツにとってはあまり良い環境とは言えません。40度、50度などと煮え切ってしまうような環境はもってのほか(だそうです)。
「春~秋はむしろ明るい軒下のなどの方が好条件です。(中略)理想的には屋根だけの温室で春~秋まで管理するのがベストでしょうが、それを実行できる方は少ないと思うので、とにかく風通しよく過ごさせることです」
「夏は30%-50%の遮光をした方が日焼けや蒸れを防ぎ、株の消耗も少ないので美しく維持できます」(同書籍118ページ)
冬場は最低10度を保ち、25度を超えなければ空気の流通もあまり心配しなくて大丈夫。晴れた日の朝、10日に一度くらいのペースで灌水。基本的には乾燥に強い植物なので、水のやりすぎに注意すれば無難に育つと指南してくれています。
なるほど。
1年くらい前に購入した我が家のキセログラフィカは、なんとか今までは生きてくれていますが、これからやってくる東京の酷暑の環境を考えると、留守中の置き場も少し考えないといけません。
エアプランツをご自宅で楽しまれている方も多いと思います。これから植物にとっては厳しい季節が到来しますので、悩んだときは上記内容を参考にしてみてくださいませ。
我が家のキセロもいつか子吹いてくれるまで・・・ン?子吹くのかな?径が大きくなるのかな?ひげが多くなるのかな?・・・そんなこともわからず育てているわけですが、その生長を確認するためにも大切に育ててみたいと思います。