花研コーヒーブレイク
続・線虫ニュース！
2017.04.19
2015年3月12日の小欄で、画期的な線虫ニュースについてご紹介させていただきました（ブログはこちら）。
本日は「続・線虫ニュース！」。なんと線虫を使ったガン検診の2019年実用化を目指すというではありませんか。ほんの2年後です。
農業では害虫扱いの線虫が、人の死亡率第1位であるガンの早期発見に役立つなんて。
「線虫が人類を救う？」と言ったら大袈裟でしょうか。いずれにしても多くの人を救うことになることには違いないでしょうから、なんと夢のある話（現実になりつつありますが）です！
ガンの発見に使われるのは、線虫の中でも「C・エレガンス」という種類だそうです（良い名前でよかった）。東京大学在学中に線虫の研究を始めた九州大学大学院理学研究院助教の廣津崇亮氏（ひろつ・たかあき氏、1972年生まれ、お若い！）が、C・エレガンスの嗅覚に着目し、ガンの発見に役立つところまでたどり着いたのだそうです。
その嗅覚が的確にガンに反応する精度は驚異の95.8%。しかも、尿1滴をC・エレガンス様にご提供するだけで、すべてのガンに反応してくださるのだそうです。この線虫を使ったがん診断システムをn-noseといいます。線虫の学名がNematodaで、その嗅覚（nose）を使ったシステムだからでしょうか。（推測です）
このような人々に健康と幸せをもたらす研究や商品、産業こそ、社会の中で最も必要とされていること。
むしろ、究極的には生活者が求めるものは健康と幸せなのだなと思います。だからこそ、例えばライザップのようなダイエットジムがブームになるわけですね（エドはるみさんもさらに美しくなって！松村邦洋さんはどうなった？？）。ライザップは高価ですが、その分効果もあり、人気の理由の一つはその効果が人々に心身の健康と幸せをもたらすからでしょう。あるいは機能性食品が話題になったり、消費の大きな切り口になったりするわけですね。
健康、生活の快適性、ひいては幸せというのは、今後何年経っても生活者（もちろん私たちみな）は、確実に求め続けるでしょう。
翻って私たちの花き産業を鑑みれば、花は健康と生活快適性、として幸せという全てのキーワードにおいて当てはまる商材です。人々に健康と幸せをもたらす産業としてますます成長していきたいものです。
