OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

新しい芽

2011.03.30

実は、ひょんなことから或る会社よりLEDライトをお預かりすることになり、LEDライトの下で植物が正常に生長するか実験をしています。実験といっても手持ちの植物で目視で確認しているだけなので、観察といったほうがいいかもしれません。

dsc03804 dsc03803

このLEDセットによって、室内において屋外の曇時くらいの日照量を再現することができます。

  

 

タイトルにある「新しい芽」というのは、こちらのひょろひょろプチトマト。LEDの下に入れる頃、このプチトマトはとても細く(支柱も立てずにすみません)、ひょろひょろと力ない感じで、途中で茎もプチッと折れて導管が完全に潰れていました。

dsc03811

 

「もうダメかも・・・」などと研究所内で話しながら半分以上諦めつつも、実験にはちょうど良いアイテムになると試してみました。

ひょろひょろのまま隣の松に寄りかかりながら生長していましたが、LEDの下に置いていたら、いつの間にか茎がしっかりしていつの間にやらいくつもの新しい芽が出ていたのです。そして花までつけちゃって・・・。

 dsc03812こちらはすでに終わった花ですが、よく見ればいくつもの花芽を付けていました。

dsc03807 dsc03806

 

ポキッと折れていたはずの茎はこの通り、以前にも増してしっかりと丈夫な茎に修復されています。

dsc03805

 

そして、支柱を立てずに栽培しているので、蔓のように横に伸びていくプチトマトちゃんは、まるでバラのアーチング栽培のような形で生長し、横に倒れた茎から光に向かって垂直にどんどん新しい芽が生えて来たのです。

dsc03810

 

至るところで新芽がぷくぷくと顔を出し始めています。

dsc03809 dsc03808

 

なんだかこのような新しい芽の姿を見ていると、ついつい復興に向けて歩み出す被災地のことを思い浮かべてしまいます。

こんなとき植物も希望を持つ人たちのお手伝いができるかも。

日本の経済もこの芽のように、上に向かって伸びていきますように。

pagetop