花研コーヒーブレイク
屋内植物の補光について
2011.02.18
屋内でペットのように植物を楽しむ「草育男子」が増えているそうです。癒し効果よりも、生長を楽しむコミュニケーション型消費の一つといえます。
植物を長く楽しむためには、光・水・肥料の三要素をバランスよく供給することが必要です。
では、実際 にどれくらいの光の量があるのか、照度で比較してみましょう。(以下単位はルクスです)
オフィス内 500-1,000
植物工場 5,000-10,000
観葉植物の生産地 10,000-50,000
この数字だけ見ると、屋内では植物は楽しめないのではないかと心配になりますが、多くの観葉植物は、
①耐陰性が強い
②順化といって、その環境になれようとする性質を持っている
ことから、1,000-2,000ルクスあればそれなりに育ちます。
但し、葉を楽しむ植物であることが前提になります。鉢物で“ヒマワリを咲かせたい!”という方は植物工場並みの光を用意する必要があります。
植物を楽しむスタイルが「花を育てる、咲かせる」という方向に向かえば、光を補うツールとしてLED証明が取り入れられるものと思います。いまでは植物工場からの転用で、家庭用LED栽培キットと販売するメーカーもあり、今後はデザインも含めさらに開発された新製品が登場することでしょう。
(「ここほれわんわん」花暦カレンダー2011年3月より)