花研コーヒーブレイク
毎月29日は多肉の日!?
2017.01.24
GOOGLEのニュースアラートで飛び込んできました。
「毎月29日は多肉の日」
・・・なのだとか。
29日は「焼き肉の日」とか「肉の日」と業界がプロモーションしているのは存じておりましたが、加えて「多肉の日」だったとは。
なんとまあ、この多肉植物・珍奇植物のブームの人気の波に乗ったグッドアイディアではありませんか。栃木県那須町の人気の某ガーデンセンターさまの発案のようです。
もし生花小売店さまなら、毎月1回このようなアイディアに「乗っかって」、多肉の日や多肉の日がある週には、限定的にユニークで珍しい植物を販売するというのはいかがでしょうか。
私も以前の部署で、ある生花店さまの企画で「毎月第1土曜日はユニークなボタニカルフェア」(もしくは「不思議植物フェア」とかいう名前だったかなー??)を開催したいと、数量限定で珍奇植物を集めたことがあります。
その時は、商談で24か月分、24種類の商品を先に数量と価格を決めて、納品させていただきました。
例えば、1月の不思議植物は多肉の水晶オブツーサ・ツルンカータ、2月の不思議植物はアフリカ生まれの希少植物ナントカカントカという、一般の人からしたらちょっと珍しいようなもので、販売単価に見合うものです。
切花メインの小売店さんでしたが、毎月第1土曜日だけはお客様層も異なり、珍奇植物目当ての常連さまが来店されたと伺いました。また、お店のスタッフもその植物マニアと顔見知りになるので、1か月に一回のコミュニケーションが楽しみになったと。店長様もさすがの目利き・腕利きで、仕入れ多分は毎回ほぼ完売と伺いました。
生産者さまにも、何を殖やせばいいか2年前に決まれば計画的に生産できるし、本来の商品を本来の価値で取引してもらえるのでと喜んでいただきました。
多肉の日、あるいは、多肉の日がある週などは、例えばこのような企画であれば、小売店の規模に関わらず実践できることではないでしょうか。
商標を取っていたりしてその言葉の使用制限をしていない限りは、世間のプロモーションやアイディア、ブームに「上手く乗っかって」みていただきたいと思います。昨日の話の続きになりますが、画一的なプロモーションはご自身の店舗形態や地域性に合わせてデフォルメが必要です。日本の花き産業の構造からいっても、是非皆様にはプロモーションの波に「うまく乗っかる」方法をご検討いただきたいと思います。花業界は消費生産ともにピーク時の70%を切り、業界内で反目したり、できない理由を探している場合ではないところまで来ているのです。
※一方で、ご自身の利益を守るための戦略は重要。法的に守られている権利はしっかり主張して頂きたいと思います。