花研コーヒーブレイク
中央通路:京成バラ園芸様のバラ満開です
2016.12.07
12月6日より大田市場花き棟の中央通路は京成バラ園芸様のバラ展示会が開催されています。
展示と同時に人気投票を促し、売れ筋をチェックする意味もあるようです。
展示品種のうち一部をダイジェストでご紹介させていただきます。
まずは赤系、ピンク系から。
「グランドジュビリー」深い赤のカップ&クオーターロゼット咲き。2016年の新品種。
「レッドスター」バブル期を思わせるほどに明るく華やかな発色の赤バラです。
右の「サムライ08」と比べると、赤の明るさがわかります。アタクシは結構こういうの、好きです。
ロマンティックな雰囲気を持つ丸弁の「レッドエレガンス」。
「カーマインクラシック」。こういうのは、「何咲き」というのでしょうか。中心がほにょほにょしているので、「ほにゃらら咲き」?←ウソです。信じないください。この辺りからはピンクエリアに展示されています。
「ピンク ダブル デッカー」。大田花きのバラ担当3名が口をそろえてイチ押しでした。しかしまあ、この花は自分が葉っぱだと思い込んどるね。
濃いピンクのスプレータイプ「スパークラー」。“バラらしくないバラ”といえばそうですが、これも人気がありそうです。アタクシもこれは気に入ってしまいました。
ピンクのスプレーバラなら、こちらも優しい色気を持っていて素敵です。「ルミナリア」。
同じくスプレーバラの「ファンシーローラ」や・・・
スプレーバラの「モナンジュ」あたりは、万人に人気の品種でしょう。ちなみに、「モナンジュ」(mon ange)とはフランス語で「私の天使」の意味だそうです。
ガラス細工のような繊細さと透明感のある佇まい。「ディアリー」です。2016年新品種。
黄色オレンジ系なら、「コーラルハート」。もう少し花弁が展開してからが真価の見せ所でしょう。
黄色好きなアタクシには、黄色丸弁のスプレーバラ「レモンベイブ」はストライクゾーンです。
カップ咲きのアプリコットファンデーション。
オレンジのスプレーバラ、「サニーデイ」。切花流通量の中でオレンジ系の花は比較的少ないので、ビタミンカラーのオレンジで商品を作るときなど、重宝されますね。
剣弁大輪の「フェスティボ」。主役級の華やかさがあります。
「フォセット」。中心のグリーンがえくぼのようにアクセントになっていますが、フォセット(fossette)とはフランス語で「えくぼ」の意味。2016年新品種。
絞りが印象的な「バラクーダ」は新品種。
「ノーブルサラ」。このアンティークカラーと気品は花のプロたちを魅了しますね。大田花きのバラ担当N子ちゃんもこれが出た瞬間にイチ押しでした。弊社でも雑誌でご紹介させていただいたことがあります。2016年新品種。
「グランオマージュ」。フランス語で「大いなる尊敬」の意味。オマージュは尊敬・賛辞の意味。尊敬する方に花を贈るときにはいいかもしれません。
「ミントティ」。これは素晴らしいですね。デビューは4-5年前だったでしょうか。
「ライラック・クラシック」。丸みのあるラベンダー色、スタンダードバラ。作るのは大変そうですが、流行こういうのは人気がありそうです。
そして、これを最後にしたいと思います。
「ヴィンテージレース」。2016年新品種。
この花の前で、アタクシはすべてを忘れ、忘れてはいけないことまですっかり忘れ、暫し立ち尽くしてしまいました。なんと神秘的なバラなのでしょう。絶妙なニュアンスカラーが冷たさと温かみとを醸し出しています。
グリーンと薄紫の組み合わせのカップ咲き、というかほにゃらら咲き(そんなのないケド)というか。
貧血気味の女子のようでもありますが、ミステリアスな魅力があります。プロ向けの品種かもしれませんが、今度このバラに出合ったら、家に連れて帰ろうと思います。
さて、中央通路の一角ではハボタンの展示も。ハボタンも短期間でかなり進化したように思います。
こんなにカラフルなメタリックカラーに染められたハボタン。実物は(写真より)さらに金属的な光沢を放ちます。「グラフティMIX」といいます。
チリチリ。
・・・ンじゃなくて、「グリフィーユ」。全体を見ても、ズームで部分を見ても、完成度が高く美しいです。ふんわりとした存在感が作品を特徴づけることでしょう。
ハボタンの中では、このようなレースの形を切り絵にしたようなタイプもとても好きです。「クリスタルドネージュ」。
染めのハボタンですが、よく見ると、ラメ付きとラメなしがあります。染め方もラメの振り方も完成度が高いですね。
新商品ではハボタンの「ブーケ仕立て」。スプレー、という語弊があると思うのですが、1本の茎に3輪ほど付いています。ネーミングがグッドアイディアですね。
バラと見紛うほどのこんなに美しい発色のハボタン(「エレガンス」)があるかと思えば、
こんなに黒っぽいハボタンも。写真は光を集めてしまい、少し明るく映るのですが、肉眼で見るとかなり黒いです。まさに黒いハボタンともいうべきこの品種は「ブラックリーフ」。
今週の中央通路はまだまだ展示されています。
FAJ様側にはジャパンフラワーセレクションの品種展示。
引き続き、フラワーオブザイヤーOTA2016の花も展示されています。
大田市場にお越しのご予定がある方は、是非ご覧くださいませ。