花研コーヒーブレイク
11月23日 市場の様子
2016.11.23
今朝の大田市場上空は鉛色。
今晩の降雪予報にも現実味が帯び、心に重いな。
まるで砂袋で天井をふさがれたかのようで、見ているだけで息苦しく感じる。
しかーし!市場の中に一歩入れば一気に年末年始モードでキラキラしています。仲卸通りの様子は先日ご紹介したところですが、セリ室入口では門松や正月飾りをご紹介しています。
そして、まだまだ続くマムの旬。今週は輸入商社の大谷商会様のマムをご紹介しています。
キャメルカラーのアルバトロスブロンズやオフホワイトのアルバトロスホワイトあたりがお気に入りです。
ピュアホワイトというよりも、少しクリームがかったオフホワイトで、温かみがありグラマラスです。
もう一つ展示中なのは、ジャパンフラワーセレクションの候補商品です。
ジャパンフラワーセレクションとは一般財団法人日本花普及センター様が運営する新品種のコンテストです。2006年にスタートしました。
今回展示されていた審査対象商品の一部をご紹介いたします。
シクラメンのピポカ。細かいフリンジの利いた小輪系で発色も良いですね。
ヒポカサーモン。上のヒポカより若干淡いピンク。
コインセチア・・・ってご存知ですか?勉強不足なアタクシは初めてお目にかかったのですが、ポインセチアの苞の先が丸くなり、コインのようになったからコインセチア。面白いですね。
シクラメンのフェアリーバンビ。
こちらも小輪系。本当に妖精が何人も立っているかのような花姿です。そういえば、リオ五輪の新体操代表ってフェアリージャパンとか呼ばれていましたっけ。あのような可憐なイメージとも重なります。
コチョウラン「あかね」。
バラ(苗)のゴールデンインフィニティ。
そして個人的に「今日のお気に入り」はこちら。
オンシジウムのツインクルピンクフレグランスファンタジーーーーー!長いナ。
極小輪でバニラ様のとても良い香りを放っていました。
ツインクル=キラキラ光る
ピンク=桃色
フレグランス=香り
ファンタジー=幻想
この4つの要素が詰まった花ですから、さながら「ピンク色で香りが良く、キラキラ光る幻想的なオンシジウム」といったところでしょうか。作出者(命名者)の思い満載のネーミングですね。
面白かったのは、来場者に、しかも男女別に人気投票を促していること。
人気の結果は審査の参考にされるのか、大田市場限定の企画かわかりませんが、いずれにしても男女別の結果はマーケティングにも使えるというものです。
意外と男女の好みの差が良く表れるものです。
回答者が女性が多いからかと思いきや、多少その理由があったとしても、このようにきちんと男性の好みが現れた回答もありました。
中には、このようなものも・・・すべて同じタイミングで撮影した途中経過です。
この結果は、結果発表は12月5日(月)のようです。
ちなみに、12月2日(金)にはフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの結果発表と表彰式が開催されます。
こちらはフラワーオブザイヤーOTAは2005年にスタートした大田花き主催の表彰制度です。
生産者様任意のエントリー制ではなく、大田花きに出荷される全ての品種と生産者様が受賞の対象となります。大田花きにご出荷いただいた生産者様は自動的に全員エントリーされるしくみです。
また授賞は新品種に限りません。とりわけ最優秀賞と優秀賞は過去4年間の取引実績を見てノミネートされますので、いかに継続して買参人のみなさまに評価されることが重要であるかということになります。
そして、実は昨日やっと結果が集計できました。1年間に流通する20万アイテム(生産者×品種数)から選出された5生産者様の品種が受賞予定です。
12月2日のセリ前10分で受賞者様をお招きして表彰式を開催いたします。早朝ではありますが、是非大田市場にお越しいただくか、大田花きのホームページにて結果にご注目くださいますようお願い申し上げます。
(下の写真右は表彰式告知のチラシに掲載された昨年の結果↓)