花研コーヒーブレイク
HORTIBIZ「フローラホランド:コールドチェーンの船便試験輸送」
2016.10.21
HORTIBIZというウェブニュースに、「オランダのフローラホランドが、航空便ばかりでなく、船便と航空便とを合わせた運搬方法を検討し始めたとJournal of Commerceが伝えた」という記事が掲載されていました。
船便のコールドチェーンのしくみが劇的に改善されたことにより、フローラホランドは船便と航空便との両方をうまく使い分け、運賃コストは38%、温室効果ガスの排出は87%削減できると試算しているのだとか。
とはいえ、花はコンテナを満載にするほどの量はないので、航空便も使いつつ、また船便でも帰路運送を使ったりする方法が広まってきたそうです。
オランダから米国へ輸出される花きは全体の1.6%ほどで、あとはEU内消費。船便が活発になったところで、輸出量増に直結するわけではないでしょうが、航空便のコールドチェーンで輸出するのは大変コストのかかることですから、花やフルーツなど鮮度が商品品質に大きく影響する商材にとっては、大きな恩恵を受けることになるだろうとその記事は伝えています。
コールドチェーンに対する要求や温度管理輸送に対する意識が、どこにおいても高まってきていることを実感する記事ですね。延いては、花の品質も花き産業の社会的貢献度も高まっていくというものです。
あるいはBREXITの影響もあるかもしれません。
HORTIBIZの記事では、BREXITがオランダの花取引業者にとって大きなマイナスインパクトをもたらすといっていますので(記事はこちら)、英国への輸出分が減少することが予想され、その代替マーケットの模索として米国の可能性を検討しているということもあるかもしれません。
■詳細ご興味のある方はこちら↓をクリック(HORTIBIZ英語記事)
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