花研コーヒーブレイク
クロアチアの花屋さん
2011.01.10
クロアチアついでにクロアチアの花屋さんも紹介しちゃいましょう。
あえてクロアチアに意味はありません。(“シクラメンの原種をクロアチアで見つけました!そしてそこは世界最大級のパワースポットでした”というお話のついでです。)
クロアチアでは主に3パターンの花屋さんを見つけました。
①通常の路面店
②市街の中心地にある“出会いの広場”のようなところにある花屋さん
小さいボックス店舗のような花屋さんが4-5軒が密集していて、花売り場の一角を形成している。
③上記②に似ていますが、もっと簡易的でいわゆる青空市場にテーブルのみで露店しているところ
ちょっと不思議に思ったのは、国民の休日で他のどのお店もクローズなのに、花屋さんだけは営業していたこと。
或いは、青空市場では、他のどの生鮮品についても、テントまできれいに片付け終わっているような時間帯でさえ尚、花屋さんだけはスクエアの端の方で営業していたこと。
花屋さんてどこの国でも大変ね・・・と思いましたが、その本当の理由は如何に??
1. クロアチアの人はよく花を購入し、クロアチアの独自の花消費文化ができあがっている。
2. (青空市場の場合は)食糧は購入の時間帯やパターンが傾向として挙げられるが、花はそれができないからできるだけ長い間店を開けている。
3. 花が売れない。商材を在庫としてたくさん抱えてしまっている∑(゜◇゜;) ヒエッ!
どれもイマイチ信憑性に欠ける仮説ですが、本当のところは分かりません。すみません。
さて、店舗形態別の様子に話を戻しますと、①の路面店については、お客様もいらっしゃらずひっそりとしていました。おしゃれな雰囲気を醸し出し、ギフトなどのスペシャルシーンに花を使ってもらうことを高級感とともに提案している様子。
②については、たまたま行った日が国民の休日だったため、ちょっと賑わいに欠けていたような・・・。家庭に飾る用にも買うし、アレンジが出来上がっていたものもあったので、ギフト用の人も買うのでしょう。①と③の中庸を行く感じでしょうか。
ハイ、ここから②の花屋さんの写真をダイジェストでどうぞ。
このシンビジウムはウェディングか何かでしょうか。
置き台として使用している赤い箱にはエクアドルと書いてあります。
多くの花はオランダの市場を経由して、ここクロアチアに輸送されます。
この広場(首都ザグレブの中心街)から車で30分くらいのところに花の卸市場があるそうです。
上の写真のうち、右のアレンジに用いられているモシャモシャはオーストリアの空港の花屋さんでもよく使われているアイテムでした。「雰囲気添え」とでも言いましょうか。当時はヨーロッパでにわか流行していたのでしょう。
こちらは地元で採れたものでしょう。実バラと栗です。栗と言っても日本のクリとは少し異なり、もう少し丸くコロンとして艶があります。街路樹にもたくさん成っていました。その他、ヒマワリなどは国産とのこと。
鉢もの商材。
こちらは店員さんのマリオ。
「ほら見てごらん。こんなに長くていいバラもあるんだよ」と。
軽く80cm-90cmくらいはあったでしょうか。これを400-500円で販売していました。好まれる花の色は赤、大輪のものが多いとのこと。
「クロアチアの花の消費はあまり多くないよ・・・」とマリオ。
つまり思うように売れていないということでしょうか。
トルコギキョウはまだ発展途上といった感じ。アルストロメリアも蕾で販売されています。
③の青空市場について。
ここまで来ると完全に地元の人たちによる地元の人たちのための(主に)地元の花の販売といったところでしょうか。
上の写真は首都ザグレブの青空市場にて。下はスプリットという海沿いの都市です。
下の写真はケシの実の一種かなと思います。とても巨大で日本では見たことがありません。
花を購入して、朝市が終了した広場を歩く男性。
小さなトンネル内にあった教会(?)に飾られていた花。
やはり聖母マリアの花は白いユリが基本。
首都ザグレブにて2階のベランダに飾られた鉢物。花の赤と壁の黄色とのコントラストがかわいい。
こちらは上述②の花屋さんがある広場の中心にあったもの。
花がたくさん飾ってあるのかと思って近づいたら、キャンドルの山でした。クロアチアも信仰心が篤い方なのでしょうか。
以上、クロアチアから簡易レポートでした。