花研コーヒーブレイク
【シンヤワールド】藤袴の香り
2016.09.24
秋の七草のひとつ「藤袴(フジバカマ)」の出荷が最盛期を迎えています。
フジバカマの別名は「蘭草(らんそう)」。香り高い植物として知られており、昔は匂い袋にも利用されていました。
しかし、フジバカマは花の匂いはほとんどしません。実は、香りは葉や茎にあり、葉を潰してみるとややツンとしたセリのような匂いがあります。蕾や花を潰したり、擦ったりしてもセリのような強い匂いを感じることができます。
一見ハーブのようなフジバカマですが、本当の香りの魅力は葉や花が萎れてから。乾燥したフジバカマは桜葉の香りを放つようになります。これはクマリンという成分によるもの。
また、フジバカマは秋の七草の中でも抜群の季節感をもっており、生き生きとした葉の色と姿、儚げに咲く花は花瓶に飾ってこそ秋の風情を楽しむことができます。他の秋の花々と組み合わせてもいぶし銀の活躍を見せてくれます。
※フジバカマは香り強度★★で登録済みです。