花研コーヒーブレイク
慌
2016.08.22
慌てるのはいけません。
何か失敗したときに、その瞬間を思い浮かべると、“慌てていた”というということがあります。ほかにも原因があるのでしょうが、この心理的なことに絡む要素がとても大きく関係するような気がします。
慌てて良いことはありません。
よく見れば、「慌てる」という字は、「心が荒れる」と書くではありませんか。
「荒」という字は、草冠とその下の部分に分けられますが、漢字典を引いて見ますと元の意味は「雑草が地を多い荒れる状態、ひいては実りなく、ダメになる。すさび、乱れ、もうろくする、忘れる・・・」という意味なのだとか。
本日は台風の影響で天気も交通機関のダイヤも大荒れですが、心が「荒」の状態に陥っては良いことがないのは、さもありなんというところでしょうか。
「忙しい」という字も「心が亡くなる」と書きます。この2つの漢字が重なり「慌忙(こうぼう)」とはあわただしくて極まりないさまですが、もうこうなったら大変です。何かを生み出すものはないでしょう。
時間に追い込まれているときは、「慌てず急いで速やかに」、というのが理想的ですね。