OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

好戦ムード!?

2016.07.19

昨日のウィンブルドンに因んでちょっと続きです。

ウィンブルドン現象の汚名を返上すべく、ウィンブルドン2016で優勝したのはマレーですが、準優勝はカナダのミロシュ・ラオニッチ選手。現在の世界ランクは第7位。獲得ポイント僅差で錦織選手に続きます。彼のコーチには、最近なんとあのジョン・マッケンローが就任!世代も錦織選手と重なるので、将来はライバルとなっていくことでしょう。

そのラオニッチ選手、ジカ熱のリスクも含め、総合的な判断からリオ五輪には出場しない旨を発表しました。

そのほか、今回のウィンブルドンでベスト4、世界ランク8位チェコの選手トーマス・ベルディヒ、世界ランク9位、オーストラリアのドミニク・ティエム選手なども辞退を発表しました。

他の競技でも新聞を開けば、ゴルフをはじめ、メダル獲得が期待される多くの選手において出場辞退の旨が掲載されています。

有名選手が辞退表明していることを聞くと、盛り上がりにかけてしまうような気がしてなりません。

 

花のイベントに翻って、日本ブースも出展されているトルコのアンタルヤで行われている国際花博は、未遂クーデター等の影響で、日本人スタッフは宿舎で待機中なのだとか。花博は10月までの開催となりますが、後半のスタッフ派遣はどうなるかまだわかりません。

 

国際イベントがイマイチうまく運ばない年めぐりなのでしょうか。

いや、重なるのは偶然に見えて、何か理由があるはずです。なんとなく社会全体が好戦ムードにあると感じたことはないでしょうか。

国内では改憲ムードが高まっていますが、世界に目を向ければ止まらない残虐なテロ、仲裁裁判所の判決に従わない某国、先進国でありながら人種差別的な殺人事件が絶えない北米、国境に壁を作ろうと言い出す某大統領候補・・・なんだか人々の気持ちの中で、融和よりも好戦的な気持ちが高まってきている様子すら感じます。個人個人の意見ではなく、社会全体的な雰囲気です。

安倍首相は先の参院選前後に「力強い政治」と何度も連呼しました。その「力強い」という言葉に対し、生活者はあまり違和感を覚えなかったことでしょう。時代を捉えた生活者に訴求力のある言葉選びだと思います。

リオ五輪の出場辞退が多いのも、ジカ熱だけが理由ではないでしょう。安定しない治安を危惧する声も多く聞かれます。

あ、それからドーピング等で出場資格が危ぶまれている選手団もありますので、リオ五輪の出場選手数はロンドンよりも少なくなることは必至ですね。

 

このように世界全体の雰囲気として、強さを謳い、あらゆる意味で戦いの機運が高くなってきている状況下で、融和と平和の象徴ともいえる国際イベント開催というのは、必然的にハードルが高くなるのかもしれません。

是非、国際競争は武器を使ったものではなく、スポーツ競技にしてほしいものです。

リオ五輪、パラリンピックともに、最後まで何事もなく無事開催されることと祈っています。

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