花研コーヒーブレイク
戦後唯一の国葬は花祭壇
2016.07.14
戦後唯一の国葬といえば吉田茂元首相。
この国葬で初めて花祭壇が用いられたとうかがいます。1967年10月31日、会場は日本武道館。
国内外より参列者は6,500名。白ギク、黄ギクで大きな花祭壇が作られました。遺骨はご本人が好まれたバラの中に静かに置かれ、厳かに式が始まりました。
「ワンマンと言われ、妥協を知らぬ人とも言われましたが、その反面、花を愛し、人を愛し、こよなく人生を楽しまれた人であることを私どもは知っています」と、佐藤栄作首相(当時)が弔辞を読まれました。
その様子をyou tubeでご覧いただけます。ニュースとともに葬送行進曲が流れているところがいかにもという感じ。今だったらむしろ憚られるでしょうに、当時の時代性を反映しているようにも思います。
アナウンサーが、「吉田元首相」ではなく「吉田さん」と解説しているところも当時ならではでしょうか。実は、その方がいいようにも思います。
7月5日、7日に続き、花祭壇のお話でした。