花研コーヒーブレイク
7月5日の続き★花祭壇 その2
2016.07.07
7月5日の小欄で、著名人の花祭壇をご紹介させていただきました。
その話にちなみ、今日は花祭壇を作る技術にも検定試験があるという話。
一定の技能を持つ人は、一般社団法人フューネラル・フラワー技能検定協会(略称AFFA)様という団体によって認定されます。
詳細はこちら(一般社団法人フューネラル・フラワー技能検定協会様)
つい先月、大田市場での花祭壇制作のデモ講習会があり、お邪魔してみました。シロギクを使い、山と波を作る基本的な技術の紹介です。
規定本数の380本のシロギクを使って、制限時間内で指定された形を再現していきます。
多くの人が勉強のために来場していましたが、会場は水を打ったような静寂に包まれ、デモをする人はたいそうな緊張を感じていたことでしょう。しかし、ここはさすがプロとして日々やっていらっしゃるだけあり、全く迷いなく次々と花を挿していきます。背後からの視線も全く気にされていない様子でした。
最後にカスミソウとレザーファンを挿して作品は完成。挿し終わったら、足元に落ちた葉や茎をささっと履いて、業務完了です。
作品も流れるような美しい曲線を描いていますが、その作業自体も流れるような無駄のない動きで、あっという間に完成してしまいました。これぞプロの技というものでしょう。
技能検定はこのような作業の正確性や仕事の丁寧さなどが多角的、かつ詳細に審査されるのです。
近い将来、花祭壇の技術は海外に波及して、葬儀のみならず華やかなイベント装飾としても用いられるかもしれませんね。