花研コーヒーブレイク
ブーケを持つ男性は気障(キザ)に見えるか
2010.12.01
いよいよ12月に入りました。
クリスマスも間近です。街もすっかりクリスマスの様相を呈しています。ちょうど今頃は、みなさんクリスマスケーキやプレゼントに思案しているのではないかと思います。
さて、本年7月に日本花普及センターが実施したアンケート結果(n=516,20-59歳までの女性対象)によると、「花束を持って歩いている男性がいた場合、“素敵な人だと思う”」と答えた人が、60%いることが分かりました。
なんとも思わない人を合わせると、86.4%。殆どの人はマイナスのイメージを持たないということですね。
一方、キザな人だと思うは10人に1人。
キザという言葉は「気障り(きざわり)」からきていますから、少々鼻につくイメージがあるときに使うのでしょうが、なんだか最近は「キザな男性」とはいつも悪いイメージを伴うとも限らないような気がします。チョイワルとかいう言葉が流行った後は、男性はちょっとキザった感じが小気味良くていいのかもしれません。
ですから、「キザな人だと思う」という回答は、マイナスの感情を常に持ち合わせているとは限らないと私は思います。
(財団法人日本花普及センターのデータ↓)
この業界でお世話になり始めて間もないころ、当時50代半ばの業界の男性がカバンを持たず、代わりにギュッと花の詰まったブーケを片手で持ち、駅から歩いていらしたのを見ました。実は仕事でこの方をお迎えに行ったところで、車内からその姿を拝見しておりました。
姿勢を伸ばして、隙のない歩き方をされているその姿は今でも鮮明に記憶に残っており、とても素敵だなと思ったことを覚えています。
男性のみなさんは、もうブーケを持って街を歩くことに抵抗を感じなくてもいいのではないでしょうか。
多少視線は感じるかもしれません。でもその方たちは「気障り」と思って見ているのではなく、かっこいいなとか素敵だなという好意的な目で見ているのだと思います。もしくは、どんな花を持って行くのか、誰に持って行くのかななんて思いながらチラッと見るのかもしれません。
男性がクリスマスブーケを持って颯爽と街中を闊歩していたら、それはそれはカッコイイですよね。