花研コーヒーブレイク
花いけバトル@大田市場 2016.06.27
2016.06.28
話題の花いけバトルが昨日6月27日に初めて大田市場で開催されました。
フラワーオークションジャパン様のセリ場にて。来場者は400名超で、定員500席のセリ場はほぼ満席となりました。
潤沢に揃えられたバトル用の花材。
今回のバトラーは総勢6名。大田市場からは仲卸京橋花きの店長岸本さんがエントリー、遠くはフィンランドからピリヨ・コッピさんがご登場。(6月24日の小欄で紹介させていただきましたが)2015年にワールドカップで第3位になったという実力の持ち主です。「フィンランドからの刺客」と言いたいところですが、そのお姿は愛らしく、まるで妖精のようです。
ピリヨさんの愛らしい表情。
敗者復活戦も含め、決勝まで全7バトルが繰り広げられました。
バトルの様子を写真でお届けしたいと思います。
花いけ師のみなさまは、さすがダイナミックに大きな花材を使われます。
3メートル近くあるウイキョウやタケノコを大胆に持ち出すピリヨさん。
さすがキコリの民Finnish(フィンランドの人)。
ピリヨさんがおおきな花材を運ぶ姿は、フィンランドの森の妖精がせっせと木を運ぶ様子が目に浮かぶような、かわいらしい・・・と言ったら失礼ですが、本当にかわいらしく、ほほえましいほどにコミカルな光景でさえありました。
この勝負は、右の作品を作ったピリヨさんが制しました。
花いけバトルの特徴は、
・5分で生けること
・生け終わったら、観客が写真撮影等で作品を鑑賞できる時間は30秒であること。(なんと、30秒経過したら、スタッフが作品を取り壊しにかかります!)
・観客が審査員となり、多数決で勝者が決まること
です。
観客の手元には、青と赤が表裏一体となったカードが配られ、自分が良いと思った方の選手の色を掲げます。それが、そのまま1人1点として点数に転嫁されているのです。
こちらの作品写真もどうぞ!↓
どの作品も大変すばらしく、全てを紹介しきれないので、ここでひとまず区切ります^ ^;
ところで、このエンターテイメントを盛り上げていたのは、花いけ師ばかりではありません。
こちらの和太鼓の方。
オープニングから、生け込み中の5分間、結果発表の時など、効果的なサウンドを作り出してくださいました。
また、今回つかされた花器の作家さんも間違いなく立役者のおひとり。(写真右の方)
途中を端折って結果を申し上げると、フィンランドからの妖精ピリヨさんが優勝されました。
全てのバトルでとてもお仕事が丁寧で完成度が高く、センスや技術も磨かれていたように思います。
優勝して喜ぶピリヨさん。
観客として拝見していた限りでは、ピリヨさんはバトルというよりも、とても花を生けること自体を楽しんでいらっしゃる感じがしました。伺ってみると、日本には今までご自身が使ったことのないような花材がたくさんあるから、それらの興奮していらしたのだとか。
3メートルのタケノコやウイキョウ、タイサンボクなどの枝物など、ユニークな花材を生ける幸せを感じていらしたのかもしれません。おめでとうございました。
また、裏方として並々ならぬご尽力をされた皆様にも、観客の一人として心より御礼申し上げます。