花研コーヒーブレイク
カスミソウ生産増
2016.06.29
農林水産省より平成26年花き生産状況調査(最新)が発表されました。
概要を申し上げますと、
生産面積は15,090haで前年比98%
鉢物は1,764haで前年比98%
出荷数量は切り花40億本で前年比97%
鉢物2.3億鉢で前年比96%
産出額は切り花2,000億円99%
鉢物約1,000億円98%
このように、全体的に緩やかな減少傾向のままであることが窺えます。
そんな中、切り花の品目のうち産出額100%以上のものを調査リストの中からピックアップすると以下の通りです。
バラ 100%
リンドウ 100%
トルコギキョウ 103%
ストック 105%
切り枝 104%
なんのなんの、これらはいずれも100%台。
これらとは比べ物にならないほどダントツに成績が伸びている品目があります。
それは・・・
カスミソウです★
前年比125%、産出額35億円。
昭和後半に超絶した人気を得て、その後平成に入り、ピーク時の半分まで生産面積を減らしたカスミソウ。出荷量が減少して、農林水産省の調査対象から外されていた期間もありました。
それを考えれば、今はまさにV 字回復中。恐らく平成27年も28年も伸びていることと推測します。
これもひとえにカスミソウの品種改良にご尽力され、カスミソウの新しい境地を切り拓いた種苗会社さま、生産関係のみなさま、並びに、来週には七夕を迎えますが「七夕の花はカスミソウ」とか、11月22日の「いい夫婦の日はカスミソウ」などと、積年にわたり粉骨砕身プロモーションに注力されたカスミソウの生産流通関係のみなさまのご努力の賜物でしょう。
ちなみに、そのほか枝物のツゲが137%(産出額14億円)と大きな伸びを示しています。
多くは輸出用と思われます。