花研コーヒーブレイク
八代草(やつしろそう)
2016.06.23
季節の花の八代草。
一見リンドウにも見紛うばかりのこの花は、リンドウ科カンパニュラ属に分類され、どちらかいうとカンパニュラに近い分類です。
熊本県の八代(やつしろ)に自生していたから八代草。八代市といえば、熊本県南部の中心的な都市で、江戸時代には熊本藩主細川氏の筆頭家老松井氏の城下町として繁栄しました。
八代市の花にも指定されていますが、自生のものは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種にリストアップされるほど希少なもののよう。
しかし、市場流通は別です。宮崎県、埼玉県、群馬県、新潟県、山形県などから市場に出荷されています。
「ヤツシロソウ」という名前で出荷されることもあれば、「カンパニュラ リンドウ咲き」や「カンパニュラ グロメラータ」という学名で流通することも。
梅雨のこの時期に、濃紫がアルケミラのライムグリーンとともに爽やかな空気感を作ってくれていますね(写真)。
今後は生産増加の気配です!?
季節の花のご紹介でした。