OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

緑が死亡率を下げる!?

2016.06.03

緑に囲まれた生活環境では死亡率が12%下がる」なんていう研究結果が発表されているではありませんか!?

おめでとうございます\(≧▽≦)/!!

薄々気付いてはいましたが、やはりネ・・・なんて、嘘です。全く知りませんでした^ ^;

 

その調査結果(米国)によると、緑の多い地域で生活する女性は緑のない地域で暮らす女性に比べ、死亡率が12%低いのだそうです。2000-2008年にかけて108,630人の米国人女性を対象に検証、研究中に8,604名が亡くなりました。

さらには、緑の多い地域に住む女性は、緑のない地域の女性に比べ、呼吸系の死亡率は34%減少、ガンによる死亡率は13%減少したという結果が出ています。

これは、緑の多い環境で生活する女性の方が、精神的な健康を保つことができ、うつが少ないことが影響していると研究者は分析しています。

また、緑が多いことで社会生活が充実し、身体的な活動が活発になる一方で、空気の汚染に触れることが少なくなることも寿命に関連していると言っています。

 

同じようにNASAのサテライトで研究調査した結果、緑に触れると急性の病気や糖尿病、高血圧症、高コレステロール値などを下げる効果がある(65歳、25万人の調査)とした論文も出ています。<記事はこちら(英語)>

また、ある日本の研究によると、緑の多い環境では、「負の感情」を軽減させて、より精神を安定させる効果もあるようです。つまり、緑に囲まれた環境では、対人関係も円滑に行く確率が上がるわけですね。ストレスも軽減されて、仕事の能率があがりそーです\(≧▽≦)/

 

これらの研究はきっと緑の効能に注目した一連の取り組みの序章に過ぎないでしょう。

発表された米国の調査方法を見てみますと、死亡データとその人の居住区のグリーン率から相関を見ているようです。しかも、そのグリーン率はNASAの衛生写真から得ているようです。うーん、どうでしょうか、更なるメソッドが期待されるところかもしれませんが、近い将来発表されるであろうグリーンの効用の研究結果が楽しみです。

そうなってくると、緑が医療や介護の場で積極的に取り入れられる日もそう遠くないような気がします。やはり、人は人工的な建築物だけの世界で生きていけないのでしょう。(シンガポール元首相リー・クワンユー氏の「コンクリートジャングルは人間の心を破壊する」という名言通り)先進国の都市化には必ず緑化が伴うという概念が定着してきています。人は緑を必要としているのです。

今後花や緑は、嗜好品から必需品になっていくのではないでしょうか。

週末は家のグリーンを手入れして、早速、近くの公園にでも散歩に行ってみたいと思います。

みなさまも良い週末をお過ごしくださいませ。

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ニュース記事はこちら↓

<“CIRCL”という総合健康メディアのサイトです(日本語)>

https://www.circl.jp/15968

<元になった論文はコチラに公開されています>

http://dx.doi.org/10.1289/ehp.1510363

<“Science Daily”というヘルスケアや環境などの総合メディアのサイトです(英語)>

https://www.sciencedaily.com/releases/2016/04/160414170015.htm

<ご参考:論文「施設緑化の心理的リラクゼーション効果に関する基礎的研究」>

https://www.jsce.or.jp/library/open/proc/maglist2/00039/200411_no30/pdf/235.pdf

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