花研コーヒーブレイク
テニス フレンチオープン コートサイドの花
2016.05.23
いよいよテニスの4大大会の一つ、フレンチオープンが開幕いたしました。
昨日は1回戦で錦織選手が登場しましたが、2セット先取したところで雨天により試合中止、続きは翌日に持ち越されることになりました。この度のトーナメントも錦織選手の活躍が期待されるところですが、もちろんこのブログではコートサイドの花を忘れていません。
フレンチオープンのコートサイドの花は、例年通り白いゼラニウムです。同じクレーコートでの試合を見ると、イタリア国際の時は赤と白のバラ、その前のマドリードの時は赤と白のゼラニウム。
このフレンチでゼラニウム白一色に何か意味が込められているのかどうかはわかりません。しかし、もし何かの意味が込められているとしたら、フランスの三色旗にもある「平等」の意味ではないでしょうか。
フランスの国旗(通称トリコロール=「3色」)に使われている青・白・赤は、それぞれ自由・平等・友愛を意味しています。
コートサイドの「白」は、試合の公平性、平等性、スポーツマン(ウーマン)としての精神のフェアネスを誓う色だったりして、と思うことがあります。試合では審判、及びプレイヤー、そして観客(応援はそれぞれにしても、差別的な発言をしないなどという点において)にも平等と公平が求められます。白いゼラニウムはそのメッセージ性を持っているのかもしれません・・・が、やはり考えすぎでしょうね。
また、フレンチオープンはグランドスラムの4大大会の中でも、唯一審判がフランス語でコールします。(ほかの大会は全て英語。ま、英語圏での開催ですから。)
デュースになるとフランス語で「égalité(エガリテ!)」という声が会場に響きます。”égalité”とは「平等」の意味で、英語のequalityに当たります。
こんな単語がフレンチオープンのコートに幾度となく響くのを聞くたびに(もちろんテレビを通してですが)、白いゼラニウムも「平等」を象徴して植えられているように思ってしまうのです。