花研コーヒーブレイク
夜木蓮
2016.03.24
なんだか日々春到来の話になってしまいますね。
今日はモクレン。
東京モノレールの流通センターを降りてすぐのところに咲いているモクレンです。
朝は空も明るくなんとなく素通りしてしまうのですが、夜はいつも目に留まります。なぜかな。きっと漆黒の夜空に白く浮かび上がるモクレンが、仕事で打ちひしがれた私の足元を照らすかのように明るく咲いているからでしょう(笑)
ぼんやりと視野に明るいものが入ってきて、何かなと見上げるとモクレンなのです。これには励まされます。打ちひしがれていなくても。
夜桜ならぬ、夜木蓮(ヨモクレン)でしょうか・・・いや、リズムが悪いのでヨルモクレンとしましょう。
“木蓮”とは「木に咲く蓮に似た花」ということから命名されました。
中国名は“木蘭”といいます。こちらもまた「木に咲く蘭に似た花」の意味。玉蘭(ぎょくらん)ともいうようですが。
英名をMagnolia(マグノリア)といい、これは学名に由来していますが、18世紀フランスのモンペリエ大学の植物学者マグノール教授の名前にちなんでいます。
中国では向か時から高貴な花木として王宮や寺院の庭に植えられました。実生や挿し木でも増殖が比較的容易で、比較的若いうちから花を付けます。香りが強い花のイメージですが、木の下を通っただけではこれだけ開花していてもまったく香りません。香りの拡散性が低いのでしょうか、顔を近づけないと香らないのです。
モクレン越しに見る月もまた乙なり。
あかん、写真をうまく撮れません。
モクレン越しに見上げるモノレールもまあまあいいですね。