花研コーヒーブレイク
小さな祝い
2016.03.22
昨日、東京で桜の開花が発表された。平年より5日早いという。
気象庁では、ウメ、アジサイの開花日、イチョウ、カエデの紅葉日も発表しているが、わたし達日本人にとって桜の開花宣言は特別。新しい季節の到来を知らせる象徴であり、不思議なほどに心躍るものである。
昔は田の神様がそこに宿ると桜が咲くと言われていて、開花状況を見てその年の豊作を占った。日本人にとって桜の開花というのはひとつの思想に近いのかもしれない。
一方、オフィスのコチョウランがツボミを付けた。しかも3株も。開花までもうちょっと。
我が家の小さなニンジン畑でも順調に生育している。直径12cmほどの皿の上だ。
バラは新芽を現し、
寒い間、黒々としていたコロキア・コトネアスターは、ツヤツヤとした明るい緑の葉を展開し始めた。
クリスマスローズはすでに満開。
フィカスのアルティシマは少し疲れた葉の間から尖がった勢いの良い新芽が顔を出している。
ひどくウドンコ病に冒され、ツンツルテンに刈り込んだアイビーもたくましく葉を広げ、
小欄12月3日に紹介したアフリカゾウのフンと見紛うばかりの原種のシクラメン・ヘデリフォリウムの球根は、いよいよシクラメンらしい葉を展開し始めた。
昨年12月3日購入時 https://www.otalab.co.jp/blog/2015/12/03
本年2月2日進捗 https://www.otalab.co.jp/blog/2016/02/02
毎年繰り返しとはいえ、やはり嬉しいものである。
この瞬間はやはり古の人々が凍える冬を越えて新芽を出す植物に生命力を感じ、春の到来を祝っていた気持ちに共感できる。