OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

20代の花き消費金額

2016.03.18

2015年12月までの家計消費調査が発表され、日本農業新聞や花卉園芸新聞などでは切り花消費額が0.9%減と報道されている。

これらの記事は事実を言ったまでで、一喜一憂するポイントではない・・・と考えている。私ども大田花き花の生活研究所では別のポイントに注目した。

若年世代の消費増だ。

平成22年から27年までを連続してみてみると、右肩上がりで伸びているのは20代だけだ。そもそもの消費金額が小さいため全体に与えるインパクトは少ないが、将来のグリーンビジネスを占うのにとても明るい要素なのではないだろうか。

平均では平成23年以来伸びてきたのがここで減少に転じたのは確かに残念だ。しかし、データの局部だけを見てそれほど落胆する必要もないだろう。その年によって多少のデータ齟齬もあるし、単年でみても微減の要因を特定するのは難しい。

下のグラフでご参照いただきたい。(参考までに、消費が活発だった平成17年を表に加えた)

consumptionperhousehold

グラフにすると以下の通り。

gr

(データ元:総務省 家計消費調査)

消費金額が伸びたといえども尚、20代はヘビーユーザーである60-70代の8分の1ほどの消費金額していない。しかし、花き業界としてはささやかなポイントにもヒントを見出して、販売とプロモーション活動を行っていきたい。

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